おやすみが多く、少人数の回だ。ならば、少々長い『The Story of Ferdinand』の仕上げの発表を、ひとりひとり全編読んでもらうことにした。
「前回のキャラクター作り演習の成果がどう反映されているか」に注目して傾聴した。
・・・さすが! 「前回の演習、なんだったんだ?!」などと失望させられることはなかった。
どうよくなったのか。ちょっと聞き手側の現象的にいうと、
- 物語を短く感じた。(文字面を読まれている感覚がなくなっている証拠か)
- 場面場面で笑ったり、ほっとしたり、物語に感情がシンクロした。(物語のイメージを表現できている)
- 登場人物に情が湧いた。
こんな現象を、聞き手としての自分のなかに確認した。
まだ、ところどころ「穴」があって、そこでは聞き手のせっかくの「酔い」を冷める。読み手の集中がないか切れたところなのか、読解が浅いところなのかだろう。こういう「穴」は、録音を聞いて自分で塞ぐ。何度も何度も聞くこと。
キャラクターを作って語るというのが課題だったのだが、みんな実に健闘した。なかでもMさんのキャラクター作りは、ほぼ破綻がなく、顔や容姿など聞き手の妄想も湧くほど形作られていた(ジョージ C. スコットらしい)。ジョージらしき語り手が生きていた。ああ、いい語りだったなあ。