Covid 19の脅威にさらされている東京の我がスクール。4月からのレッスンはオンライン化した。
こんなことになるとは思ってもいなかった1年以上前のあるとき、個別での補習を一度オンラインでしたことがある。そのときの生徒であり、学年も上がったので、今回スクリーン前の姿は、堂に入ったものだった。
リアルレッスンの時には、絵本のリードアラウドだけでなく、課題書に関連づけたアクティビティをまぜて、学習の定着をはかっていた。
オンラインレッスンにしてみて、当たり前だが、できることとできないことがあることが、よくわかった。
ものは前向きに考えたいたちだ。
オンラインだからできること、について報告する。
それは、共有の画面を使った学習ゲーム。
体がぶつかったり、仲間の手が邪魔にならず、自分のPCのスクリーンを占有してできるのは、まずプラスの面だ。
先日は、久々のSpelling Bee、初めてのPCゲームになっているものを使ってみた。
キーを押せるのは、「管理者」である指導者だけというのが、図らずもいい効果をもたらした。
自分で押せないから、声に出して「A」とか綴りを言わなければならない。これに指導者が応じて、キーを押す。インタラクティブ!
これが、これまで何度となく「声が小さい」と言われ続けてきた生徒たちにとって、ことさら素晴らしい練習になった。
つまり、大きい声を出して英語を言うようになったのだ。
いつもは間違えるのを恐れてか、声が小さかった。一度間違えると、どんどん声が萎えていく傾向があったのに、
今回、早もの勝ち、それも早くわたしに聞こえるように言った人勝ちになるので、それまでウサギのようだったのに、怒ったクマみたいな声さえ聞こえた。
また、もうひとつ、今回使ったSpelling Beeのゲームでは、timeが測られたが、それがモチベーションをあげた。
遅いとすぐに「ゲーム終了」、これがみんなのお尻に火をつけることになったのかもしれない。
そして最後、発音の基礎の反復練習になったこと、これは予期せぬことだった。
全体に不明瞭だったり、「R」と「L」が曖昧だったり、ちょっと驚いたが「R」と「A」をいい間違える(おそらく、「アール」と「ア」と、Aのローマ字読み「ア」が混じった)ことが、多発。
小さな間違いでも、将来まで尾をひく可能性のある間違いが、機械に容赦なくどんどん弾かれる。
「ブブッー」と間違いだと知らせる赤文字が、冷酷に画面に浮かぶ。
今時の指導者が「間違いだったね」と言うのに気を使うのに、機械ときたら平気で生徒の答えを拒絶する。そして生徒のほうも、機械に「ブブッー」と冷酷なことをされても傷つかず、素直にすぐさま正解をさがす。
機械は使いよう、だと思った。
ゲームとかあまり縁がなかった指導者だが、今回オンラインの、ひいてはCOVID19様のおかげで、とてもいい発見ができた。