初めてオンラインで行った、絵本認定講師認定講座。
課題書は『The Watermelon Seed』。
紹介の版はおまけ付きのペーパーだが、もともとは、The Watermelon Seedだけのハードで出版された。
指導の対象年齢は、4歳から小学生と考えての朗読と指導方法を学んだ。
朗読では、今年度はこれまで以上に腰を据えて表現を身につけるということで、今回は長年の懸案、絵本を読み聞かされて感じる「違和感」つぶしに力を入れたつもり。
朗読での違和感はどこから来るのか、その正体は。
それは、作り声で読んでいることだったり、聞き手がどこにいるのかどのくらいの人数いるのかを取り違えていることだったり、登場人物のキャラがあっていなかったり、台詞を言う感情が違っていたり。
これらに関わる演習は、なんでだか、とても楽しい。
自分の殻を破る、解放する時間になるからだろうか。
参加者の思わぬ面が出てきたり、自分が別人になったり、こうしてわたしたちが、朗読の楽しさを知って読むと、それが役者級にまだたどり着いていないにしても、そういう解放する姿勢を、子どもは察知して、こっちを向いてくれるものだ。
表現を豊かにすること自体も、指導力を上げる効果がある。
こんな、そんな表現演習後は、模擬指導。
今期は第二言語習得論からの知見とどうリードアラウドの指導が重なるか、または重ねられるか、を意識的に考えていく。
例えば、「感じを出して読む」というリードアラウドの「約束」は、どう科学的な英語学習とつながるのだろうか。
英語絵本に期待されることは、10年前と違ってきている。
「英語でクマさんやウサギさんのお話を読みますよ〜」みたいなイメージでいると、時代に取り残されるだろう。
絵本の「ポエム」的なふんわかしたところも愛するが、英語で絵本を楽しむことが、「実用」にも太い管で繋がっていることを、プロとして理解していく。
そんな意図を、本年度の模擬指導での皆さんへの私のダメ出しに感じていただけたらと思う。
(ほぼ同じ内容の「絵本リードアラウド認定講師オンライン集中講座」を開講します)