久しぶりの『Bob Books』、やっぱりすぐれもの:キッズブックス英語スクール

Bob Books First!

スクールでは、入門レベルの生徒に、絵本のリードアラウドと並行して、『Bob Books First!』を読み進めてもらう。先日、久方ぶりに入門レベルの生徒を迎え、『Bob Books First!』を開いた。

新しく入った生徒は低学年なので、小学校では英語を読む指導をまだほとんど受けていない。リードアラウドの約束

  • 読んでいるところを、指でなぞる
  • 「感じ」を出して読む
  • 読めないところはムニャムニャ(先生のまね)をする
を守りながら、12冊セットの中の「book 1」を読み始める。「えっ、本を読んで行くって……まだ、読めない」と言いたげな目。が、指導者はリードアラウドの「day 1」から読ませることに自信満々だ。

1ページを開ける。ごくごく単純な線で描かれたMatらしき人物の絵がある。本文は「Mat.」だけ。一音節だけの単純な文だが、れっきとしたピリオド付きの一語文。

描かれているMatの様子に合わせ、指導者と一緒に「感じを出して」ご機嫌な声で「Mat.」と読む。これなら、初めての人でも英語を「読める」。指で「Mat」と文字をなぞるから、「言う」のではなく「読んだ」と脳は記憶してくれるだろう。

指導者に「読めたねえ」と言われた生徒は、「えっ、えっえー?」と戸惑い顔。でも、読めたのだ。これならほとんどの子どもが、「読めた」を実感できる。そして「読めた」という気持ちが、次ページへつないでいく。

『Bob Books』は偉い。一語文で安心させ、二語文へと進む。「book 1」で一番複雑な文は、「Mat sat on Sam.」だ」。短い1冊のなかでも、順を追って無理がないように積み重ねて行く。手のひらサイズの軽くて薄い絵本だが、英語圏の教師と親たちがreadingの導入を成功させてきた経験が詰まっている。

この日、「The End」まで読んだとき、生徒の顔がぱっと紅潮したように見えた。「読めたね?」と問うと、こくんとうなずいた。いやあ、こういう瞬間がたまらなく好きだ。初めてなにかができたとき、喜びの粉末のようなものを、身体からぴかぴか舞い上がらせている人。いいなあ。

ありがと、『Bob Books』。あなたは、すぐれもの。

キッズブックス英語スクール 絵本リードアラウドコース

公立小学校の英語教材と英語絵本〜キッズブックス英語スクール

公立小学校での英語が教科になってから、小学校の英語の時間はどんな様子なんだろう。

よく知らない。ちょっと不勉強であったことを反省した。

 

そこで先週からそろそろっと、その教材を「お勉強」し始めた。

 

手にしたのは光村図書のもので、世田谷区立で使われている5年生用と6年生用教科書『Here We Go!』だ。

 

第一印象は、「ずいぶんよくなったなあ」。

 

まだお勉強し始めたばかりなので、細かいところまで見られていないが、それでもかなり中身の濃さと、広い目配りがされているとという感想を思った。

 

だがこの教科書、初めて英語をする身になって考えると、「英語だらけで、わかんない!」と不安になるかなと思う。でもそれは、教室での紹介のしかたと先生のフォロー、そしてどれだけ時間の余裕があるかで、使いようはありそうだ(ちょっと上記の条件が厳しいかもしれないが)。

 

5年生のunit 1は、Hello, everyoneというタイトルだ。

英語が初めてだからと生徒を幼児扱いせずに、その年齢なりの言葉で語りかけるところは、好感を持った。

しょっぱなに「response」「contact」などちょっとしたbig wordもさらっと使っている。使って慣らす、第二言語習得法などが発達してそのよい影響もあるようだ。

 

最初の時間に、feelingsについて少々学ぶ。

そこで、「表情が大切」と先生への指針もあるが、書いてあるだけなので、きっとどうしていいか、先生はそう深入りできなそうだ。アクティビティなどする時間と、その仕方の指針などあるといいだろうな、と思う。

 

そうだ、こういうところで、絵本とリードアラウドの力が発揮されるのだけれどな……。

限られた学校の英語の時間内で、どうしたものか。

 

まだこの教科書、数ページみただけだが、いろいろ考えが吹き出す。

これからちょいちょい、今の小学生とのフィールドワークもしながら、より多くの小学生のよりよい英語の学び方を考えていきたい。

英語絵本キッズブックス

 

インターナショナル・スクール生とreading lesson〜キッズブックス英語スクール

スクールではインターナショナル・スクールの生徒の補習、Tutoring Serviceもしている。

現在、G5になった生徒。母語は日本語だが、インターナショナル・スクール育ちで、普通に英語が口に出る。

Tutorとしての任務は、readingの力を伸ばすこと。1年余経って、ちょっと効果が出てきたと思える。

嬉しいお便りを親御さんからいただいた。

先日、2学期の成績が出ました。
英語の成績がほとんどが上がっていました。
いつもKを切り捨てずに見ていただいている、先生のお陰です。
先生にはいつも感謝しております。ありがとうございます。
本人も私達もとても嬉しく思っています。
 
最近は、少し自信がついて、試験がある前の日は、
自分から真剣に勉強するようになってきました。
これが続いてくれるといいなと思っています。
 
 
少々説明を加えると、「英語の成績がほとんど上がって」とは、英語の授業が例えば、readingとかgrammarとか分かれているので、それらのほとんど、ということだ。
 
readingの補習の成果は、なかなかすぐには成績に現れないのだが、今、成果と思える結果が出はじめたのは、自分のことのように嬉しい。
 
 
readingの力というもの、一つのイメージはカップ。
「力が足りない」生徒のカップには、まだ水が満ちていない。
補習で、チロチロ水を足していくが、満杯になって溢れないと、外からは力がついたことが見えない。
 
今、ちょっとずつ水があふれるようになった、というところか。
 
でも、安心はできない。インターナショナル・スクールの場合、その「コップ」をどんどん大きいものにするのだ。
 
 
また、readingの力というもの、英語の成績だけに限らず、すべての学業の成績に影響する、というのは英語圏教育者たちの見解だ。reading力がついてくると、勉強が面白くなって、成績が上がるはず!
 
 
さあて、こちらもギアを上げて頑張ろう。
 
 
どんな授業をしてきたか、私から親御さんへのメール:
 
「読解力は母語と第二言語は基底部で繋がっている」という近年の知見に基づいて、Kくんとの読解時間は、日本語での要約や読解内容を尋ねることもしています。その後に英語でのクイズをする、といったパターンです。
 
また高校生にTOEFLやSATを指導してきた経験から、G5,6からは特に語彙力がものをいうこと、身にしみています。満遍なく覚えるのは不可能ですが、語源を骨格にし、同意語、反対語、同音異義語など関連をつけて、少しでも記憶に「ひっかかり」(エピソード記憶など)ができるようにと、指導しています。
 
もう一つ、読解の元になるのが、文法力。頭の整理もされるので、少しずつ確認作業をしています。
 
レッスンではこうして、読解力の基礎を積み上げていますが、その効果が少しでも出てきているようで、喜ばしいです。
でも、これからもっと力が出てくるはず。このまま調子を上げていきたいと思います。
 
 

英文法をいつ始める? 2021年度小学生クラス〜キッズブックス英語スクール

小学生の子どもたちに、絵本で英語を教えてきて10年余。

子どもは、英語を学び始めて、大体、遅くとも三年くらい経つと、英語の成り立ちに自然に興味がわく。

そこを見計らって、分かりやすい言葉で文法的な説明をすると、すっと頭に入り、読解力が急に伸びることが多い。

時期尚早だったり、説明がこなれていなかったりすると、「どうでもいいや」という表情をされ、教える側は一旦引っ込めることになる。

文法を教える適時は、英語学習の経験年数ばかりではなく、自然な知恵の発達状況にもよる。早くて小学1年、普通で2年生後半頃、抽象的に捉えることができ始める。発達的な準備ができていないのに、文の決まりごとのような論理的・抽象的なことを分からせようとすると、教える側も教えられる側もストレスになる。

ということを、「年の功」で私も学んできた。いまでは、生徒に文法的な説明をしていい時期がどうか、幾つか質問をすれば分かるようになったと思う。

そこで、2021年度のカリキュラム作成だ。

2020年度に『Grammar G1』を始めた「小学生クラス」は、全員に嫌がられず、時にはスイスイと「かんたーん」と言われながら終えられた。取りこぼすことなく、G2に進める。

そして、コロナの影響で半年ほど前から準「小学生クラス」になった「親子クラス」。予想以上に順調な一人だちが進み、同時に抽象的な考え方の片鱗も見えてきた。Grammar G1の導入を始めよう!

以下が、2021年度の「小学生クラス」カリキュラムになる。

【小学生クラス】学習歴3−5年
  • 目標:(語彙)GK-G1/(読解)Lexile300-400L/(文法)G1-G2
  • 個別学習:ミニブックセット−読本
  • 絵本・読本:10−12冊程度の本を、リードアラウド・シャドーイング。精読と速読を行う。語彙を増やす。日常的な言い回しに慣れる。reading fluency
  • 語彙・綴り:Vocab. G1 workbook
  • 文法・writing:Grammar G1 or G2
  • アセスメント:年2回。reading fluencyと読解の指導の進捗を測り、最適化
  • 発表会:年2回。学んだ本を聴衆の前でリードアラウドする。表現力の養成

先生の役目〜リードアラウド研究会

 

ふと目にしたSNSのつぶやき。

あるコメディアンが不祥事でMC役を外された後の、担当番組の様子についてだが、先生という役について言っているみたいだった。

言い得て妙。

 

 

〇〇(コメディアンの名前)がいない『△』(番組名)。話を区切り突っ込む人が不在だから、番組の流れにアクセントがない。XX(参加者)のおしゃべり垂れ流し状態に見えた。XXたちの話が〇〇のツッコミで中和されずウザさが際立ってしまった。まるで田原総一朗がいない朝まで生テレビ。

 

先生の役目:

・話を区切り、突っ込む

・流れにアクセントを作る

・参加者の話を垂れ流しにしない

・ツッコミでアクの強い話を中和する

 

絵本で英語を指導する:絵本リードアラウド認定講座