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『キッズブックス英語スクール 絵本リードアラウドコースオンライン』で学ぶ四歳児。
レッスンを始めて二冊目の絵本『No, David』をそれなりに感情を込めて楽しそうにスラスラ読めるようになった。
それぞれのページでDavidを叱っているときや、最後の大騒動のあとのママの気持ちなど、本文に書かれていないことをディスカッションする。
読めるだけでなく、内容もよく理解しているように見えた……。
リードアラウドでは、「読んでいる部分を指で追う」という指導を行う。
letterとsoundを一致させることで、文字を読むことを習得させるのだ。
しかし、記憶力のよい幼児は、場面と台詞を組み合わせて覚えて言っているだけで、実際に文字を読んでいないことがある。
この生徒も、読めていると見えたのは、実は記憶で言っているだけということが、ゲームを通じて明らかになった。
文字を読ませるときによく使う、「beginning letter game」という単語探しゲームだ。
頭文字(beginning letter)を言って、その文字で始まる単語を本文から探す。
「スラスラ」読めていたはずなのに、難題になった。
頭文字の認識の問題もあるだろう。
大人と違いある年齢までは、視野に入る全ての文字に注意が向き、頭文字への認識が薄くなるのかもしれない。
それはさておき、文章が単語で成り立っているという意識がまだ薄く、抜群のリエゾンで発音した音が記憶され、単語を認識しにくいらしい。
まあ、だから文の読み方が滑らかで、ネイティブ顔負けなのだが。
例えば、「That’s enough!」と書かれているページ。
この生徒の頭には「ダーツイーナフ」とひと続きの音で記憶されていて、「ザッツ、イナフ」と記憶している大人と違うのだ。
だから、「enough」が「e」で始まる単語だと拾い出せない。
子どもたちに英語を教えていると、ヒトが言語を学んでいく道筋が、ふと見えることがあって、興味深い。
いまでは、こうした自然な語学学習の道筋が、科学的な研究によってどんどん明らかになってきている。
これからも、そういった新しい第二言語習得法を取り入れて、遠回りだったり効果の薄かったりした教授法をブラッシュアップしていこう。