コロナ禍で開催できなかった英語絵本リードアラウドの公開発表会、「OpenMIC(オープンマイク)」が、神保町のブックハウスカフェのご協力で再開!
絵本の朗読、リードアラウドを学んでいる人たちの、それぞれのプレゼンテーションを聞くことができた。
一人一人の「仕上がり」をみて、大げさかもしれないが、人間の能力の素晴らしさ、尊さを感じ、驚嘆した。
今回の参加者の約90%は、わたしがああでもないこうでもないと「演出」をしたことのある方々だったが、その後の仕上げはそれぞれに託していた。
あんなところ、こんなところと、過去に(恐れ多くも)細かく口出ししたのを思い出しつつ、それらを取捨選択して自分の朗読として見事に昇華したものだった。
「表現がないもの」「内容にそぐわない表現のもの」「不正確なもの」には、あまり耐性がないわたしだが、この度はそんな心配はほとんど吹き飛んだ。
なんといっても、皆さんの本に向き合う気持ちが、そしてそこから出る声が、こちらの気持ちを解放するのか、気持ちをよくしてくれる。
『Waiting』の中の小さな幸せにグッときて、『All the World』では夏空と夏の野原の空気を感じ心が洗われるよう、『Three Little Kitten』でありえないネコの一家が目の前に現れ、大人の心を愉快にゆらした。『Every Color of Light』で空のエネルギーや自然の美しさや強さを感じ、『Press Here』ではトリックに身をまかせる楽しさを味わい、『The Napping House』はオチを知っているのに、次に何が来るかなと期待し子ども心に戻った。
昔、映画評論家の淀川長治さんという、「映画大好きおじさん」がいましたが、彼の口癖のひとつは「映画ってほんとにいいですね」だった(という記憶がある)。
英語絵本おばさんのわたし、「英語絵本のリードアラウドってほんとにいいですね」。
それでは、また(多分来年)。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。