試練だった。
要望あってオンラインで受講者の「顔出しナシ」、それから自主的mute(わたしのマイクはオンだが、受講者のはオフ)、という変則レッスンがあった。
予定していた絵本はこちら。
レッスン開始早々、一人相撲を取っているような感覚に、どうしたものかと戸惑った。反応が見えないだけでなく、聞こえもしない!
が、しかし。
「メッセージ(チャット)」という機能があった!
早速、「メッセージで返事を送れる?」と聞くと「うん」という返信。
何回かやりとりして、なんだか感心した。
口で話すように、この小学生受講生はチャットで自由に話せるのだ。
「わかんない」とか「たぶん」とか。
英語で聞けば「yes」も「no」も、チャットで自然な口語体で返ってくる。
なぜか声を聞かせてくれないが、片道「筆談」は自由にできる。
ということで、思い浮かべたのが、支援員をしている小学校の生徒のこと。
担当している8クラスに、声を出さない子、自主muteしている生徒がちらほらいる。
わたしにだけ声を出さないのかも知れないが、この子たちももしかしたら、チャットなら多弁だったりするのかも?
さて前述のmute受講生だが、レッスン最後の方で、わたしも思い切って「シャドーイング」をすることにした。
その方法を説明し、あまり期待せずに読み出したところ、なんと!
可愛らしい、それも達者な英語が後を追って聞こえてくるではないか。
この日は、ちょっと心のwarm-upに時間のかかる人もいるということ、またそれが、もしかしたら「チャット」でほぐれるのかも、ということを学んだ。
わたしの貴重なレッスンになった。