「英語支援員はミタ」授業に参加しない子どもがしていること〜キッズブックス英語スクール

外国語支援員として週二回、区立小学校で5, 6年生の英語授業を手伝っている。

1クラス37人前後、各学年4クラス、それぞれその中で2〜3人が、少なくとも英語の授業には参加してないように見える。

 

45分間の授業に参加せずに何をしているか。

 

支援員を始めた初期の頃は、関わろうと「しつっこく」語りかけたが、近頃は生徒、ひとりひとりの個性や傾向に、私なりに合わせるようになった。

 

授業中にしていることの数例

紙細工系:

精巧な折り紙の作家のようなひと。毎回目にするのは、ツルもまともに折れない私からすると、天才的に難しそうな恐竜とか。先日は、レイのようなものに沢山の幾何学的に折ったものを通していた。

ハサミ、スティックのり、セロテープの道具箱が、教科書とタブレットの代わりに机の上に常備してあるひと。先日はボール紙で、偽タブレットを作った。褒めたら、折りたたみ式のゲーム機リモコン(?)も見せてくれた。でも授業中。

ひたすら紙吹雪作りのひと。表情が暗くて、声をかけても返事が返ってこない。ただ、後片付けは律儀にしている。

イラスト系:

タブレットを駆使してイラストを描くひと。絵は昔からあまり変わらない「お人形」のような女の子(分身?)。声をかけても返事がない。あまり質問をすると「お腹が痛い」と保健室へ行ってしまう、学校に来なくなるという心配がある。

お花畑に妖精が飛んでいそうなメルヘン的イラストを描くひと。日が悪いと、Tシャツや上着で上半身を包んでしまう(繭に入る感じ)。口移しで教えると、書こうとすることもあり、時に「英語わかんなーい」などと叫ぶが、やる気があるということ。個人レッスンで伸びそう。

ワイルド系:

教科書、一人一台のタブレット、筆箱、鉛筆もなく、椅子に斜めに腰掛けているひと。ある時は筆箱があったが、何も入っていない。ある時は鉛筆が入っていたが、芯や軸が全部折れていた。「何も入っていないじゃない」というとニカッと笑うところに救いがある。

学校がかかりつけ(?)の学習支援員を用意している、学校中を歩くひと。近頃は自分の教室にいて、プリントに字を書いてくれる時もあるが、英語文字のサイズばらばら、4線には収まらないワイルドさ。時々、何かの拍子にさっと表情が険しくなり、こちらが反射的に身を引く時がある。

 

 

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