『The Gruffalo』で逐語訳に頼らない指導をする〜絵本リードアラウド認定講師講座

The Gruffalo

絵本リードアラウド認定講師講座 2022年度5月の課題書は『The Gruffalo』

英語の物語を読める小中学生が増えつつある今日この頃、指導方法もサイドリーダーを使った10−20年前のものとは違ってきている。

まずは、選書が大切だ。

 

これまで使われていたような、古典的な物語(版権が切れなど)をESL用に書き換えたものは外したい。

鮮度が悪いうえ、「お勉強感」も濃い。

使われている英語は、書き改められた文のためオリジナルの勢いがなく、古くさい。

また、絵が少なかったり古ぼけていたりして、魅力に欠けることが多い。

指導者の心が踊らないと、指導のエネルギーも湧いてこない。

 

そこで、英語圏の小学校低学年程度を中心に人気で、文字が多めの絵本を選書する。

リードアラウドの視点から音読し絵をよく見て、大人の知性が刺激され楽しめるものか確認する。

 

そうして選んだ『The Gruffalo』は、英語圏の販売部数1300万冊以上で、8歳前後の子どもを中心に人気を博している。

また、学校や図書館などでは、子どもが進んで読む本として幅広く支持を集めている。

本の難易度を示す指数「レクサイル」を見ると、広く知られている「がまくんとかえるくん」シリーズ『Frog and Toad Are Friends 』が470L、『The Gruffalo』が510Lなので、ほぼ同じくらいの英語力で読める。

『The Gruffalo』の方が絵に迫力があるので、『Frog and Toad』より興味を引きやすいかもしれない。

 

さあ、これをどう指導するのか。

第3回講座で学び演習したのが、指導の鍵となるFluent readingとShadowing。

そして生徒への問いかけ方だ。

 

逐語訳が主流だったころが、遥か昔に思える。

(つづく)

Frog and Toad Are Friends

絵本リードアラウド認定講師講座

 

『The Gruffalo』で英語読書、リードアラウドに誘う〜絵本リードアラウド認定講師講座

2022年度第3回目の『絵本リードアラウド認定講師講座 2022』の課題書は、英語圏で絶大な人気の絵本『The Gruffalo』だった。

Gruffalo?

Yes, Gruffalo.

みなさんには馴染みが薄いかもしれないが、英語絵本の中では「子ども支持率が高い系」だ。

お父さんお母さんが選ぶメルヘンチック(「お花畑系」?)な本が物足りなくなる、5歳から小学生低学年あたりの活発な子どもの興味を大いに引いてくれる。

英語教師には、ちょっとした救世主的な一冊。

認定講師講座に集まった先生たちが、これに挑戦した。

故事成語「虎の威を借る狐」を基に、虎をGruffalo、狐をmouseに据えた物語だ。

mouseを世渡り上手な利口者と肯定的に捉えるのも、権力者の力を頼みに威張る小者と否定的に捉えるのも自由。

しかし……この日の参加者によるmouseは、なんにせよキャラクターが薄い!

いったい何者なのか!

登場人物の肉付けが「薄い」のには、パターンがみられた。

  1. 型で演じている(自身の考えるのステレオタイプのひとつに当てはめているだけで、登場人物としての肉付けがされていない)。ベテラン先生に多い。聞き手に、よくある型と認識され、すぐに飽きる。興味が湧かず、長続きしない。
  2. 声色を使っているだけ(声を変えただけで表現がない)。「変声」で子どもの注意を引いても、表現が伴わなければ、すぐに飽きられる。
  3. 違和感(声や口調からにじむキャラクターが、物語と合っていない感じ)ありあり。深く読解していないのかもしれない。子どもたちの読解を混乱させる。
  4. 掘り下げ、強調、練習が足りない(方向性はよい)。

さあて、みなさん。自分はどうだったか。当てはまるパターンはないか。録音を聞いてみること。

次回のプレゼンテーションを楽しみにしている。

参考映像:

絵本リードアラウド認定講師講座 2022
The Gruffalo