絵本リードアラウド、聞く気にさせる心構え: その1.enthusiasm〜認定講師講座2022年第1回

『絵本リードアラウド認定講師講座』の2022年度が始まった。気持ちを新たに、違った切り口からも、英語絵本のリードアラウドそしてReadingのAdvocate(提唱)をしていきたい。

先日の講座でも挙げたが、子どもに英語絵本の朗読を聞く気にさせる、わたしたち読み手の心構えがある。

心構えその1「enthusiasm」

「聞いて聞いて!」「この本の話は面白いから」という読み手(わたしたち)の心の躍動や熱のようなものを持つこと。この重要性をはっきりと意識したのは、ある経験が続いたときだった。

初めてリードアラウドする本があると、参考にするため、YouTubeで主に英語圏の人たちのread aloudを聞いてみる。作者自身の朗読が見つかった場合は、最後までちゃんと聞くことにしている。朗読自体の上手い下手は別にして、作者が意図した意味を読み方から推測できることが多いからだ。

問題は作者以外の人々の朗読だ。第一声で、「これ以上は聞きたくない」と再生を止めてしまうことがある。次の人はどうだろう。「もういい」と止める。次も、次も、次も……。運がよければ、「いいなあ」と感じるものを見つけられるという状態だ。これはどういうことなのだろう? わたしの耳に問題があるのか。耳が肥えすぎた? いやいや、そうではないだろう。なにかが足りないのだ。こんな朗読を子どもに聞かせたら、行儀のいい子以外は席を離れてしまうだろう。なにが足りない?

そして、はっと気づいた。「enthusiasm」じゃない? 読み手が、本の面白さや楽しさを伝えたいと思っていない。それどころか、面白いとも楽しいとも思っていないのかもしれない。面白さや楽しさが、全然表現されていない。「聞いて聞いて!」「この本の話は面白いから」という熱意、ほかの人を呼び込む「enthusiasm」がない。

では、これから読もうとする本に対して、enthusiasmを持つにはどうすればいいか。こう考えた。

  1. 選書を吟味する:面白いと思えそうな本を探すか、教えを乞う
  2. 読解する:自分でだけでなく、プロの解説を読んだり聞いたりする
  3. 好きなところや面白いと思うところを探す

リードアラウド指導者は、自分自身のenthusiasmをギラギラにして、親や大人がこの三点をクリアし、enthusiasmを持って子どもに朗読できるよう導きたい。

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