リードアラウド認定講師講座、2021年度認定審査および発表会に参加のみなさん、お疲れ様でした。そしてどうもありがとう。
審査を対面で受けられなかったみなさん、オンラインで可能です。ご連絡ください。
さて、それぞれへの審査結果、講評を終えました。
それは近日中にみなさんのお手元に届きます。ここでは、全体から見えた、今後の課題について述べたいと思います。
今日はその1: 語尾問題
「ゴミ問題」に音は似ていますが、ごびです。
リードアラウドでの読み方で、まず努力するのが、言葉に感情を通わそうということ。
この意識は、認定講座やカルチャーセンターでのわたしの講座を、少なくとも合計6時間くらい受講すると、頭にかなりこびりつくようです。
これが、上達の第一段階。
本文を読むときに、ただ正確に読むのではなく、感情を考え、それを込めようと意識する。
第二段階は、感情が文になるべく同時に乗るように、シンクロさせる努力をする。
これは、経験的に言うと、なかなか結果が出ずもどかしい。感情は頭に浮んでくるが、文を読む自分の声にうまく乗らないことが続いたりする。
天性のものを持っている人は、すらっとこれができたりするが、時間がかかる人がいる。
第三段階。感情はほぼ文を読む声に乗っているが、語尾まで行き渡っていない。この段階の難しさは、多くの聞き手には「かなり上手だ」と聞こえるリードアラウドになっているので、褒められたりすること。自覚して努力しないと、この段階のままで終わってしまう。
認定講師のベテランでも、調子の悪い時、またはときどき、語尾が読んでいる本の表現になっていないことがある。読んでいる物語の内容とは関係なく、自分のクセがでる。
聞き分け方としては、同じリズム、ピッチ、強弱、抑揚などでどの文も終わっていないかどうか。
目指す表現は、人工的なリズムではなく、音が高く終わったり低く終わったり、強かったり弱かったり、上がったり下がったりする。
語尾を、自分のクセで読んでいないか。
もしくは、語尾で気を抜いて読んでいないか。
こんなことを聞き分ける耳も、プロとして養いましょう。
2022年度講座でも、「語尾問題」克服の演習を考えていきます。