絵本リードアラウド認定講師講座第5回報告〜リードアラウド研究会

 

今回の課題書は、原書は日本語という珍しい本。

訳者の原書に対する敬意や熱意のようなもの、日本語のニュアンスを英語に置き換える両方の言語に通じる知性や心に、動かされた。

 

みなさんの感想をしょっぱなに尋ねると、難しいと感じた人が多いのには納得し、その難しさが「ナレーターが誰か」というとこだったりするのは、さすが。玄人?

 

「キャンプ場でのお父さん」が子どもに語っているーーーそんな姿が見えたりもする。なぜか、お父さん。そのうち、なぜかが浮かんでくるかもしれないが、今は直感的。

 

分析いろいろ、日本語版との絵の扱いの違いも興味深い。風景がクローズアップされ、語り口が子どもっぽいのが日本語で、風景が一歩退いていて、口調がsophistigateされて大人っぽいのが英語。ここにも議論の種が。

 

「種」を撒きながら、表現練習に進む。

文字に書かれている文章だから音はしない。そこに音を感じさせるのも、リードアラウドだ。音が鳴る「ボタン」が、あちらこちらに埋まっている。それを拾いながら、音を聞くような気持ちにさせる読みを目指す。

擬声語の読み方だけではなく、読み手が耳を澄ますような間をとることからも、音は聞き手に感じられる。たとえば、birdsがねぐらとしている木に戻る景色。そこからは賑やかな鳥の声が聞こえてくるはずだ。

光は「主人公」のひとり。これを感じさせるのは、遠近や明暗の表現だろう。

夜空の星を見るときの声と、目を雫に近づけて見るときの声は違う。どう表現に差をとつけるのか。

子どもに聞かせている場面でもある。There you are, white moon! なんて、ナレーターが親密に感じられるところだ。声、読みも、聞き手に近づきたい。

 

カルチャーセンターなどであれば、こういった演習を実際に何度もするので、仕上がりまで見届けられる。だが本講座はプロ向け。多くは、本人の練習に任す形になる。

次回のプレゼンに期待する。

 

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