課題書『The Bad Seed』、わたしが子どもの目と心をまだ少々はもっているとして、この表紙を見るとなかなか魅力的だと思う。
なんでか、アンチヒーローに惹かれる。
ということで、多分、子どもは本書を手にとってくれる、としよう。
まずリードアラウドでは絵本を厳選してから、子どもに読んでいただけそうなその本を提示して、「あーだ」「こーだ」と最初に自由に語らせる。そのときに、忍び込ませる問いが
「どんな話かな?」
「この子、何? どんな子かな?」など。
そして、子どもの好奇心で、パラパラ中身を見ながら答えを探してもらう。
そこで、「種の本」とか「悪い子の種の話」とか子どもの口に挙がったら、ジャジャーンと、アクティビティをする。
という「奇襲」も子どもに喜ばれる。
ということで、この日参加のみなさんとも、Word Ball ゲームをしてみた…。
意外や意外、「seedから育てる植物の名前」がみなさんの口からすらすら出てこない!
だれかは苦し紛れに「柿の種!」などと言ったけ。
植物の名前、こんなところに指導者がまだ努力すべき点があった。
ところで、英語絵本のリードアラウドを子どもにさせる目的として、忘れてはならないのが語彙学習。日本人の英語で、圧倒的に足りないのも語彙である。
なるべくその語彙を増やせるように、記憶を確かに深くさせる指導と同時に、数多く、広く言葉と出会わせたい。
子どもは、品詞の中では名詞を比較的知っているが、名詞でも動物と比べると知っている植物の名前は極端に限られる。まあ、英語の語彙だけの問題ではなかったり、子どもの問題だけでもなさそうではある。
しかしリードアラウド指導者として、自分の語彙を増やす好機だと認識して、こういう機会に学びたい。本書には愛らしい種たちのイラストもあって覚えやすい。経験でいえば、植物系の語彙が増えることで見えてくること、わかること、そして驚きが、たくさんあった…。