スクールではインターナショナル・スクールの生徒の補習、Tutoring Serviceもしている。
現在、G5になった生徒。母語は日本語だが、インターナショナル・スクール育ちで、普通に英語が口に出る。
Tutorとしての任務は、readingの力を伸ばすこと。1年余経って、ちょっと効果が出てきたと思える。
嬉しいお便りを親御さんからいただいた。
先日、2学期の成績が出ました。英語の成績がほとんどが上がっていました。いつもKを切り捨てずに見ていただいている、先生のお陰です。 先生にはいつも感謝しております。ありがとうございます。本人も私達もとても嬉しく思っています。最近は、少し自信がついて、試験がある前の日は、自分から真剣に勉強するようになってきました。これが続いてくれるといいなと思っています。
少々説明を加えると、「英語の成績がほとんど上がって」とは、英語の授業が例えば、readingとかgrammarとか分かれているので、それらのほとんど、ということだ。
readingの補習の成果は、なかなかすぐには成績に現れないのだが、今、成果と思える結果が出はじめたのは、自分のことのように嬉しい。
readingの力というもの、一つのイメージはカップ。
「力が足りない」生徒のカップには、まだ水が満ちていない。
補習で、チロチロ水を足していくが、満杯になって溢れないと、外からは力がついたことが見えない。
今、ちょっとずつ水があふれるようになった、というところか。
でも、安心はできない。インターナショナル・スクールの場合、その「コップ」をどんどん大きいものにするのだ。
また、readingの力というもの、英語の成績だけに限らず、すべての学業の成績に影響する、というのは英語圏教育者たちの見解だ。reading力がついてくると、勉強が面白くなって、成績が上がるはず!
さあて、こちらもギアを上げて頑張ろう。
どんな授業をしてきたか、私から親御さんへのメール:
「読解力は母語と第二言語は基底部で繋がっている」という近年の知見に基づいて、Kくんとの読解時間は、 日本語での要約や読解内容を尋ねることもしています。 その後に英語でのクイズをする、といったパターンです。 また高校生にTOEFLやSATを指導してきた経験から、G5,6からは特に語彙力がものをいうこと、身にしみています。 満遍なく覚えるのは不可能ですが、語源を骨格にし、同意語、 反対語、同音異義語など関連をつけて、少しでも記憶に「 ひっかかり」(エピソード記憶など)ができるようにと、 指導しています。 もう一つ、読解の元になるのが、文法力。頭の整理もされるので、少しずつ確認作業をしています。 レッスンではこうして、読解力の基礎を積み上げていますが、その効果が少しでも出てきているようで、喜ばしいです。 でも、これからもっと力が出てくるはず。このまま調子を上げていきたいと思います。