小学生の子どもたちに、絵本で英語を教えてきて10年余。
子どもは、英語を学び始めて、大体、遅くとも三年くらい経つと、英語の成り立ちに自然に興味がわく。
そこを見計らって、分かりやすい言葉で文法的な説明をすると、すっと頭に入り、読解力が急に伸びることが多い。
時期尚早だったり、説明がこなれていなかったりすると、「どうでもいいや」という表情をされ、教える側は一旦引っ込めることになる。
文法を教える適時は、英語学習の経験年数ばかりではなく、自然な知恵の発達状況にもよる。早くて小学1年、普通で2年生後半頃、抽象的に捉えることができ始める。発達的な準備ができていないのに、文の決まりごとのような論理的・抽象的なことを分からせようとすると、教える側も教えられる側もストレスになる。
ということを、「年の功」で私も学んできた。いまでは、生徒に文法的な説明をしていい時期がどうか、幾つか質問をすれば分かるようになったと思う。
そこで、2021年度のカリキュラム作成だ。
2020年度に『Grammar G1』を始めた「小学生クラス」は、全員に嫌がられず、時にはスイスイと「かんたーん」と言われながら終えられた。取りこぼすことなく、G2に進める。
そして、コロナの影響で半年ほど前から準「小学生クラス」になった「親子クラス」。予想以上に順調な一人だちが進み、同時に抽象的な考え方の片鱗も見えてきた。Grammar G1の導入を始めよう!
以下が、2021年度の「小学生クラス」カリキュラムになる。
- 目標:(語彙)GK-G1/(読解)Lexile300-400L/(文法)G1-G2
- 個別学習:ミニブックセット−読本
- 絵本・読本:10−12冊程度の本を、リードアラウド・シャドーイング。精読と速読を行う。語彙を増やす。日常的な言い回しに慣れる。reading fluency
- 語彙・綴り:Vocab. G1 workbook
- 文法・writing:Grammar G1 or G2
- アセスメント:年2回。reading fluencyと読解の指導の進捗を測り、最適化
- 発表会:年2回。学んだ本を聴衆の前でリードアラウドする。表現力の養成