教える立場になって、時々忘れてしまいそうになるのが、学ぶ立場。
最近になって50数年ぶりにピアノを再び学び始めたせいか、いかに学ぶのが大変で、もどかしいか身にしみて感じる。
ただ、今なら、学ぶとはそういうことで、自分がどうすればいいのか、頭で分かる。
音を聞いて綺麗だな、いいな、と思って、自分でも奏でたいなら、ただ練習あるのみ。
この学びというものが、英語を始めたばかりの子どもには、なかなか理解されないだろう。
まず「英語っていいな」「使えるようになりたいな」と、自発的に思う機会をまだ持っていないかもしれない(動機付け)。
特別才能に恵まれているか、よほど密度濃い環境にいない限り、第二言語はすぐには身につかないから、「もどかしい」から「つまらない」に直行するかもしれない。
そこで、子どもに大人が教えてあげることがある。
それは、
学ぶということはすぐに成果が見えないことも多くて、もどかしいものであること。
しかし、ある程度練習し続けると、ある時、すっきりできるときを迎え、とても晴れがましく思えること。
そして、その小さな達成のいくつもの積み重ねが必要なこと。
さあ、スクールの年度末の発表会だ。
日頃よりちょっと大人の助力が必要になるとき。
がんばれ、そうすれば、またひとつ、階段をあがれるよ。