子どもの学び〜キッズブックス英語スクール

教える立場になって、時々忘れてしまいそうになるのが、学ぶ立場。

最近になって50数年ぶりにピアノを再び学び始めたせいか、いかに学ぶのが大変で、もどかしいか身にしみて感じる。

ただ、今なら、学ぶとはそういうことで、自分がどうすればいいのか、頭で分かる。

音を聞いて綺麗だな、いいな、と思って、自分でも奏でたいなら、ただ練習あるのみ。

 

この学びというものが、英語を始めたばかりの子どもには、なかなか理解されないだろう。

まず「英語っていいな」「使えるようになりたいな」と、自発的に思う機会をまだ持っていないかもしれない(動機付け)。

特別才能に恵まれているか、よほど密度濃い環境にいない限り、第二言語はすぐには身につかないから、「もどかしい」から「つまらない」に直行するかもしれない。

そこで、子どもに大人が教えてあげることがある。

 

それは、

学ぶということはすぐに成果が見えないことも多くて、もどかしいものであること。

しかし、ある程度練習し続けると、ある時、すっきりできるときを迎え、とても晴れがましく思えること。

そして、その小さな達成のいくつもの積み重ねが必要なこと。

 

さあ、スクールの年度末の発表会だ。

日頃よりちょっと大人の助力が必要になるとき。

がんばれ、そうすれば、またひとつ、階段をあがれるよ。

 

 

Mem Fox is My Teacher〜リードアラウド研究会

3月14日から、2020年の「絵本リードアラウド認定講師講座」が、『Where Is the Green Sheep?』で始まる。

Where Is the Green Sheep?

朗読は、まずこの本できめ細かに表現してみたい。

幼児向けの絵本に「the 手本」といえる朗読の音源が、なかなかない現状で、『Where Is the Green Sheep?』には素晴らしいお手本がある!

なんと、作者Mem Fox自身の朗読だ。

一度、聞いただけで、耳にそして心に残る。ゆりかごで揺られているような、子守唄を聞くような「Gree〜n Sheep!」。

繰り返しの文に、同じ読み方が一つもない。全部「音符」が違う。音程だけでなく、スラーやらスタカート、終止符、拍子。なんとまあ、朗読表現にはたくさん要素があるのだろうと教えられる。

さらに、読む人の「邪念」のようなものがない。「かわいくしよう」「うまさを聞かせてやろう」「ほら、いいだろ」「つまんない」、あるいは「……(ブランク、空疎)」なんて感じられない。この読む時間、聞かせる時間で、本を楽しんでいる。

「Gree〜n Sheepはどこ?」と尋ねるナレーター(Mem)に、大人まで誘われてしまう。

天性と理性を感じるMem Foxのリードアラウドは、いまでも、わたしのリードアラウドの先生だ

また、初心にかえり、かつ技術や心構えはこれまで身につけたものを駆使して、本年度、最初のリードアラウドをしてみよう。

絵本リードアラウド認定講師講座 2020

リードアラウド講師の審査と発表会【東京】2019年度〜リードアラウド研究会

2019年度絵本リードアラウド認定講師講座は、第10回の審査と発表会で終了しました。

審査の結果は、審査を受けた講師の皆さんの手元に届いた頃でしょう。

 

いつも思うのは、「発表」とか「審査」とか、何の強制もないのに、自分に果たす人々がいる。尊いものだなあ、ということ。

そういう人々の一人でもある自分自身を思えば、その理由がわかる。

いつまでも成長を目指すから。

努力して、その成果を見たいから。

 

そこで、2019年度の認定講師講座受講の皆さん。

よかった…。

審査で見せていただいたその成果は、本年度もまた素晴らしかった。

 

まず朗読。

世間一般の「絵本の読み聞かせ」のレベルを、軽く凌駕したでしょう。

 

絵本の読み込み、それからの解釈、そしてそのdelivery(言葉遣いなど)とexpression。これら、この一年踏み込んで研鑽したそれぞれの軌跡が、全員に見られました。

 

審査では「努力が偉い」と、ただ努力を買っているのではありません。

どう努力したかは評価外、見るのは発表の時の朗読そのもの、つまり聞こえてくる「結果」です。

どれだけ書かれているものの本質を表現しているか。

子どもや人々の心に触れる何かが現れているか。

審査では、それらを傾聴します。

もし本に、人のように気持ちと声があるなら、「真剣に読んでくれてありがとう」の声が聞こえてきそうです。

そしてわたしからも、

一緒にリードアラウド、取り組んで下さってありがとうございます。

 

さて、審査の対象はもう一つ、指導法。

こちらのプレゼンでは、想定外の素晴らしいチームワークも見せてもらいました。

「リードアラウドやってきてよかったなあ」とつくづく思いました。

「チームで指導する」という機会は、残念なことに今のところあまりないのですが、

この日の『Animals Are Definitely Not Wear Clothing』チーム指導は、

通常の「指導」の枠を超えた、教えずして教えるリードアラウドが目指している、双方向性のある活発で楽しさ溢れるものでした。

指導の担当はおおよそ決めて、担当者が進行役にはなっても、他の3人が積極的に口を挟むスタイル。

それがちょうど、進行役が飛ばしてしまったことを補ったり、冗漫になりかけたところにスパイス的なコメントや問いかけをして、楽しさの息を吹き返させる。

そして全体として活発なので、一見まとまりがなさそうでも、実は緻密な仕上がりになっている…。

お見事でした。

 

一方、担当を決めて、担当講師が専任で進行させたグループは、それはそれで一人ひとり丁寧に指導しました。

ちょっと残念なのは、舞台にせっかく4人が上がって聴衆を前にしているのに、チームワークをあまり見せなかったこと。

誰にでも起こることですが、指導で進行に詰まる。そんな時には、助け舟が出ると本当に助かります。

このチームでも、もちろん「舟」を出すには出したのだけれど、もっと早く、もっと多く欲しかった。

講師間の気兼ね、これがあるのかもしれませんが、

舞台(授業)で気兼ねをすべき相手は、誰なのか。

観客(生徒)でしょう。

観客、生徒ファースト!

どんどんチームメートが、取りこぼしを拾い、穴は埋めたいです。

もっと良くなる!とはいえ、朗らかに、楽しげな空気は流れる授業でありました。

 

みなさん、どうもお疲れ様でした。そして、どうもありがとう。