

『Freight Train』と『Puff the Magic Dragon』の2冊を課題書にと欲張った講師は、台風19号(Typhoon Hagibis)で増水した多摩川を後に、一路大阪へ飛んだ。
西日本の参加者の皆さんも、多少の日程の調整はあったようだが、ありがたいことに受講予定者の全員が無事集合した。
まずは『Freight Train』でウォーミング・アップ。
色、貨車の様々な形や種類に踊る心を思い出す演習だ。
そして、構成を鳥瞰して緩急をつけるところまで。
意識を持つことと、ちょっとした身体演習で、これらが皆さんの朗読を豊かな表現に導き始めた。
それから、再びコンパクトにまとまった適材、『Freight Train』で、リードアラウドの模擬授業をみなさんが分担して行った。
イントロダクションは、表紙を使った「リードアラウドの約束」の紹介。ここに、オリジナルな考えが詰まっている。
絵本ごとに、そして相手(聴衆、生徒)ごとにやりようがあって、何度やっても飽きない(のは私だけ?)楽しい部分であると同時に、大切なところだ。
参加者の中でもベテランはさすが。自由さ、リラックス感は、慣れれば慣れるほど出てくるし、「どう料理しよう」という楽しさも見て取れた。その調子で!
リードアラウドの指導は、指導者の問いかけに応えてもらうことで進める。よって、何を聞くか、発問することが次々浮かぶようになりたい。
そのためには、「何を何のために尋ねるか」を指導者が自身にあらかじめ浸透させておく。
『Freight Train』は、発問する練習にも適当な絵本で、必然的な発問、というものを見つけやすかったのではないだろうか。
さあ、難物は『Puff, the Magic Dragon』だ。
(続く)