久しぶりに、先生向けのシアターゲーム・ワークショップを企画した。9月23日(祭日)。 知れば知るほど奥が深いシアターゲームを、一人でも多くの先生に知ってもらいたい。 今回のワークショップでは、時間をたっぷり使って、まずゲームを楽しんでもらおうと思う。 どう進行させるかは、そのあとで。
前回までは、解説や説明を間に挟みながらの進行だったので、勉強熱心な先生たちは「勉強」の方に意識が行ってしまったかも。 シアターゲームの本質(楽しい!)を伝えるという意味では、ちょっと不完全燃焼感があった。 先生であることを忘れて、遊ぶ人として楽しさを経験することが大切だと思う故の今回の企画である。 これまで大人から子どもまでのリードアラウドのクラスで行ったものばかりを、実際の使い勝手を踏まえて紹介したい。
ここで、「シアターゲームはどんな場合にどう役立つの?」という疑問に対する答えの例を、いくつか挙げてみる。
- 場合1
- 初対面の人同士で、空気がぎこちない。そのままだと、発言など出ず、双方向型進行なんて無理。
- icebreakerタイプのゲーム。しっかり相手を見たり声がけをしたりするので、緊張が緩み発言しやすい雰囲気になる。
- 場合2
- 声が小さい。エネルギーが出ていない。結果、クラスが沈滞している。表現が死んでいる。
- Energizeゲーム。いやでも叫ぶことになる。ムキになってついつい大声に。
- 場合3
- 気が散っている。ざわざわしている。クラスがばらばら。
- 集中させるゲーム。相手の息遣いまで聞こえるほど集中することも、ゲームならでは。
- 場合4
- 新しい語彙がたくさん出てきたが、覚えてもらえない。新しい語彙を体に染み込ませたい。
- Word Ballゲーム。wordを言いながら、ボールを投げたり捕ったり。二つの全く違う動作を同時に行うことで、脳に負荷がかかって、記憶に引っかかりができる。
- 場合5
- 知っているはずの語彙が出てこない。既習の語彙の棚卸し。記憶の奥に入っている語彙を引っ張り出して、いつでも反射的に使えるようにする。
- 連想ゲーム、語彙ゲーム。ボールを渡し合いながら、または手でリズムをとりながら行うことで、記憶の出し入れがスムーズに。
- 場合6
- 音読・朗読が平坦。表現をもっと豊かにさせたい。
- 相手のマネから始める表現ゲーム。感情をどんどん増幅させるゲームや、相手のジェスチャーからどんな感情を表現しているかをあてるゲームなど。感情が言葉にのるようになると、英語も伝わりやすく大変身。
- 場合7
- Writingを初級者にどう教えたらいい? Speakingは?
- 場面や物語を作るゲームを英語で行う。ゲームのおかしさで、ブロークンでも気にならず、口数が増える。言い直す機会を作れる。
などなど。まだまだ、使えそうなゲームがたくさん。数え上げたらきりがない。脳科学や認知心理学などで、こうしたゲームでの脳の働きとその効果が科学的に証明されつつある。 魔法でも、おまじないでもない。 すべて解明することが難しくても、効果的であることが科学的に少しずつわかってきた。 使ってみませんか、シアターゲーム。