大人だって上手くなる!~リードアラウド研究会

カルチャーセンターの「声に出して読む英語絵本」の講座を受け持って一年余。小さいクラスで5-6週ごとに参加者の出入りがあるだが、みんながそれぞれ、受講前より受講後に確実に、課題の英語絵本の読み方が上手くなる。

冬学期の今、最初の課題書は『The Carrot Seed』だ。

2回目のレッスン。最初にペアで通読をしてもらう。すると、ここ、ここ、と、磨きをかけるところが浮き彫りになる。

Every day the little boy/pulled up the weeds around the seed / and sprinkled the ground with water.

この部分だ。みなさんの朗読から全然、「絵」が浮かばない。また、語句がただの単語としてゴロゴロ耳に残る。

やることは、二つ。

  1. 場面を実際に「見て」、その様子を語るように読む練習
  2. ごろつく単語を、句などにまとめて発音する練習

1の練習のために二人組にする。一人が少年になって、書かれている通りの行動をする。同時にもう一人は上記の本文を読む。

聞きながら動作をする、または、動作を見ながら読む。すると、動作にかかる時間や空間が読み手にわかってくる。例えば、雑草を抜くのは、一瞬ではなく何本かなので時間がある程度かかる。間の必要性が「見える」。水撒きにも、ジョウロには手を伸ばさないと届かないし、ちょろちょろ水を撒く時間もかかるのが、わかる。

「ははー」、みなさんはこの演習をしてみて納得。イメージが浮かぶ朗読をするのには、朗読者自身の頭の中にイメージが浮かんでいないとならない。

その後の読みに緩急ができ、間や空間の意識が生まれ、飛躍的に表現が豊かになった。

2の問題は、指摘は簡単だが、朗読者自身が修正するのに努力を要する。例えば、pulled up。pulledと発声してそれから改めてupと独立して言うと、upが耳に残る。特別にupに意味を持たせる場合でないなら、pulled-(u)p (リエゾンが起こる)そしてthe weedsが間を置かず発音される。

日本の中学高校の英語で是非とも、先生方にお願いしたいのは、こうした単語が連なった時に起こる発音の省略、リエゾンを使った、自然で流暢な読み方を教授すること。後でみんな苦労するので、早めに教えてあげて!

大人になって治すのは、口癖をなくす練習のようなものなので、苦労する。そしてリエゾンは普通の英文の発声、発音、発話、そこら中で起こっている現象だ。

我が講座の受講生には、気長に修正していただくとする。

さてさて、この日のレッスンで、1, 2の問題点に絞って演習後の皆さんは…?

はい。見違える(聞き違える)ほど、より場面が目に浮かぶ朗読に。かなり上手になったのでありました。