『How the Grinch Stole Christmas』朗読仕上げについて〜リードアラウド研究会

認定講座参加のみなさん、先日のGrinch朗読の録画ではお疲れさまでした。

あそこまで、当日の練習もなく撮り直しもなくこなせるみなさんは、本当に研究会として誇らしい。

とは言え、一夜二夜明けて、指導責任者として幾つか課題が見えてきました。

11月の録画に参加していなくても、1月の発表会では全員に同書を朗読してもらうことにしていますので、ここで私が何を言わんとしているかを汲んで、録画参加のみなさんを含めて全員の自己研鑽を期待します。

課題: 1. 声  

Kiyokoさん、この日の2倍の声で。Mutsumiさん、1.3倍の声で。Kiyokoさんは、読んでいる時の姿勢、顎を引きすぎているようです。そのせいで声が首のところで詰まってしまっているのかもしれません。

みなさん、顎は引きすぎないように。写真撮影の時も、顔まわりに余計な段ができて首と顔が一体化して、「トランプ現象」を起こすので、審美的にも気をつけたいです。

顎と首

Mutsumiさんは、舞台での朗読ということ、観客を5メートル先位にイメージしてください。いい声がもったいない。

2. 台詞とナレーションの分離、キャラクターと声の大小、方向

目をつぶって先日の録音(録画)を聞いてみてください。

かなりナレーターと登場人物たちが分離されてきたとは言え、まだ程度に不足がある人もいます。悪役Grinchが「意外と」よく表現できているのが、Akaneさん、Harukoさん、Mamikoさん。普段のキャラクターと正反対のようなGrinchが面白い。そのギャップがナレーションとの分離を助けたのかもしれません。分離には、キャラクター造型と声の張り出しが必須です。時にそれが篭ってしまうMamikoさん。顎を引かないように。キャラの分離は出来ていても、声の張りや響きがナレーションと区別しにくい人がいます。NaokoさんのGrinch、とても魅力的。ただナレーションがGrinchに近いので、もっと違いをだして。声の張りかた、rateで変えたらはっきりするのでは。MutusmiさんはGrinchの台詞、もう少々芸を大きく。枕元で読むのではなく、広い空間に向けて台詞はゆっくり大きく、せっかく出た声を抑えてしまわないように。Kiyokoさんはキャラ造型もナレーションも細やかです。ただ、ナレーターやGrinchのキャラではない「不安」が、ちょっとだけ漂う。もっと読み込むと、「図々しさ」など遊びが出そうです。

3. 強弱

言葉を発するときにvolumeの大小の他に、強弱があります。思いの強さ、意思を伝えるには必須の要素。Harukoさん、新人ですがSanaeさんがこの制御が特に素晴らしく、力強いです。Harukoさんのナレーターは、自分が憑依しているのか、と思わせるものがあり、説得力があります。Grinchも、Naokoさんのちょっと引いた、でも悪どいキャラと強さはいい勝負。SanaeさんはだいぶHumanに聞こえますが、まだ少し突き放し気味、AIっぽいところがあります。自分のなかにGrinchを見つけてください。Hirokoさんも声、台詞の強さがいいです。ただときに集中が切れると、ちょっと風船の糸を離してしまったような、表現の穴があるときがあります。穴埋め、お願いします。Mamikoさん、強い表現と自分へのキャラの引き寄せかた、いい調子です。強くすると、ときに唸りが入るのは、発声のせいかもしれません。奥歯を噛んで口を閉じている?ならば、開ける。

4. 緩急

これはリードアラウドの特徴なのか、ベテランになるに連れ、自己修正で上手になっています。Akaneさん、Mamikoさん、緩急上手になっています。Akaneさんはさらに、自分の中で発音しにくいところで、ちょこっと戸惑いがあるので、モグラたたきのように気づいたところを地道に修正するといいです。新人のSanaeさんは、新人らしさが緩急に特に出ています。緩急の意識が薄い。例えばプレゼントを挙げていくところなど、まどろっこしい。リードアラウドしている最中は、発音を教えるという先生役ではなく、物語の語り部。どこがゆっくり読むべきところ、どこがさっと読んでもいいところ、物語として考えましょう。

話せば短いことなのに、書くと長くなりました。まだまだ出てきそうですが、この辺で。みなさんのGrinchに「Yes!」したつもりですが、感じていただけますか。1月12日までに、ここに書いた「and… 」を自分なりに極めてください。

みなさん、本当に楽しいGrinchをどうもありがとう!