『Crow Boy』を読んだ! 絵本リードアラウド認定講師講座第9回報告〜リードアラウド研究会

実力者揃いの我が講座(ワークショップ)受講者のみなさんである。

12月のワークショップのしょっぱな、『Crow Boy』を二人組になって、パートナーにそれぞれリードアラウドをしてもらった。

本作長いが、それぞれ集中して、かなりの仕上がりになっていた。

 

この各自の自分なりの仕上がりに、客観的な視点を加えるのが受講仲間の仕事。講評し合うことが、大切になる。

そして、講座を主宰しているわたしの耳や目と、指導力が試される。

 

本から聞こえる声に耳を澄ます。

と、ところどころ、しっくりこないところは、耳にひっかかり、表現が平坦なところでは情景が浮かばないまま、とびとびの物語展開になる。

 

しっくりこないところは、個別で指摘することもあるが、全体でnarratorのキャラを確認し、物語の場面場面をその「I」の目で見直すと、じきに改善される。

さすがの力だ。

 

ところどころ開いている表現の平坦な「穴」は、指摘されると直すのが効率的だが、こういうのは録音で聞くと自分の耳も肥えるのでなおいい。

 

表現が平坦なところが見つかっても、どういう表現をしていいかわからないこともあるだろう。

読解をし直してみること。

 

生徒に質問するときのように、自分に読解の質問をしてみる。

その肩代わりが、この講座でもある。

 

みなさんは、もう自分のなかに答えを持っているので、それを表に出す作業だけ。

 

表現の演習をしたあとは、どうやら心が開かれるようだ。

みなさんの表現が、わかりやすく、自然になるのは、いつも驚きだ。ワークショップ主宰者冥利につきる。

 

さあ、1月の発表会までに、どこまでこの作品世界を作り上げて来られるか。

 

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