英語絵本リードアラウド認定講師第7回報告:その2〜リードアラウド研究会

(その1からの続き)

 

もともと朗読の表現力も指導力もある皆さんだが、リードアラウド指導者としての力に磨きをかけようと、この日の朗読力演習のメニューはこうだった。

 

volume

それに続いて、

pitch

rateの演習。

 

『A Big Guy Took My Ball』では、登場人物(動物?)Piggie, Gerald, Whaleのキャラ作りが欠かせず、その要でもある。

 

声を3種、幼い聴衆にもわかりやすく作る。

まずは、高ー中ー低のpitchに分ける。

身体の大きさで分けるのが手っ取り早い。

これでの演習。

 

Piggie-Gerald(Elephant)-Whale 、みなさんもそれなりに変えて自習してきていたようだが、はっきりここでもう一度意識して、高低差を大きくすることで、聴衆によりわかり易くなる。

 

次は、意外と意識していないのが読むときの速さの個性。

rateである。

 

早口からのんびり口調まで、この登場人物を当てはめる。

ここでも、一般のイメージでPiggie-Gerald-Whaleと急→緩とした。

 

声の高低だけでは分けにくく感じていたゾウとクジラが、クジラをもっとゆっくり喋らせると差が大きく、わかり易くなった。

 

さあ、これらの演習後は、リードアラウドらしい「声の3D化」とでも呼ぼうか、キャラの身体作りの演習だ。

 

全員がPiggieになって歩く。

次にGerald。

そしてWhaleも、ここでは歩く。

部屋中にみなさんが広がって、それらしく歩いている様は、なかなか壮観だ。

 

そしてこうした身体感覚が、皆んなに「形状記憶」されてから、ゲームだ。

 

一斉にこの3種のうちどれかになったつもりで歩く。オニになったひとは、種類別にみんなを分ける。

それらしさが足りないと、ブタなのにゾウのグループに入れられたりしてしまう。

 

このシアターゲーム、

指導者自身の表現に厚みを出してくれるだけでなく、

これそのものを子どもたちにやらせるのも、楽しいアクティビティになる。

 

初級者には、3種の動物名などを聞いたり言ったりする機会になるし、上級者には表現練習そのもの。

 

(つづく)

 

 

 

 

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