おまちかね、
Elephant and Piggieシリーズから、A Big Guy Took My Ball を使って、リードアラウドの朗読と指導を研鑽する回。
これまでの振り返りと、しっかりwarm-upしたら、皆さんの自習の成果として、一人一人、全文朗読した。
・・・レベルが高い。
こうなると、きっと日本という狭い世間じゃ、「お上手ですね」で終わってしまうのだと思う。
でも、それはこんなに力がある人たちに、実は失礼なことだ。
まだまだ磨きようがあるということ、そしてどこがその部分かを伝えるべきだと思っている。
子どもが「あいた口がふさがらない」くらい、印象深いものにしつつ、大人も「子どもの付き合い」としてではなく、本気で楽しめるものにするには、まだまだ突っ込みどころ満載なのである。
わたしは、同志として皆さんに失礼なことはしないゾ!
と、この日、突っ込んだところは、以下のよう。
まずは表現(朗読)から。
・声の大小、強弱について
作者が意図しているvolumeを感知し、再現すること。
「頭脳犯」のこの作者、活字の大きさをきちんと段階に分けている。
わたしの解読では、5段階。
作者の意図を解読し、再現するのがまずは、わたしたちの使命だ。
科学的にきっちり5段階にする必要はないが、感覚的に5段階を意識する。
自習では、油断すると2段階、強弱しかない。ちょっと気をつけても3段階。
でも実は5段階。
もう一度、5から1まで、どの台詞なのか見直し、そこを取り出して、最初は機械的に声の強さの段階を作る演習。
これで意識下に強弱の感覚が入る。
それから読むと、朗読がさらに立体的になる。
写真で言えば、解像度が上がる感覚だ。
皆さんは、演習後に違いが出てきたのを、聞き取れただろうか。
(続く)