生徒の過去、未来をみるBack to the Future!~キッズブックス英語スクール

小さなスクールだが「タイムマシーン」を備えている。

と言ってもハードな機器ではなく、ソフトだが。

同時期に、2歳から95歳までといった年齢的に大きく幅がある生徒を指導していると、まるでその年齢間を行き来する「タイムマシーン」に乗っているような感覚を味わえるという意味だ。

「タイムマシーン」に乗っての関心事は、英語習熟がどう進んで行くのか、である。

たとえば、この頃、文の成り立ちに興味を覚えた8歳がいる。

どう指導して行ったらいいだろう。

そこで、「タイムマシーン」に乗ったつもりで、今14歳になった生徒を見て参考にする。

14歳は、本スクールで小学生時代に絵本を山ほどリードアラウドし、その過程で文構造をカードゲームで意識させ、5,6年生でおおまかな構造の講義をした。

その蓄積と、もちろん中学校の授業のおかげもあって、14歳としてはすらすら英語を読みこなす生徒になっている。

こうして、例えば14歳から8歳を自在に飛んで観察すると、どんな指導が適当かが見えてくる。

また、例えば今の14歳のために、ちょっと先の17歳や、その先の大学院生の英語の伸びを見れば、指導の方向性が見えてくる。

「タイムマシーン」で、「過去」に行くこともできる。

例えば40歳の生徒が、長い文章でちょっと混乱していたら?

そんなとき、今の17歳を見てみる。

意味を考えさせると、もごもごするのが複文や重文。
係り受けがはっきりしていないためだ。

そこで、40歳に戻って係り受けを解説するとすっきりわかったりする。

過去に引っかかりやすかったところが、後にも分かりにくいことが多い。

また2歳児の見所は?
とても飽きやすい年頃で、飽きると歩き出してしまう。

5歳児をみて、彼らが不活発になったり不機嫌になるポイントは、2歳児の「飽き」と重なっていて、歩きたいとか動きたくなっているのだと予想できる。

そこで、2歳児を見て学んだ要所要所で、5歳児をイスから立たせて身体を動かせるアクティビティを入れればよいことを、「タイムマシーン」で2歳に遡って、よくわかった。

「タイムマシーン」の目盛りは今のところ、この「95年」が最高だ。
ここからも、いろいろ学べる。

その95歳、
今でも、英語の問いかけに英語で即答し、頭の中には辞書1冊分くらいの語彙が詰まっていて、電子辞書もいらない。

秘訣は、英語から一度も離れていないこと。
大学を卒業し、戦時中も戦後の混乱期はカナダ領事館勤め、結婚後も、ずっと英語の家庭教師を続けていたという。

こんなfutureを知り、勇気づけられるのも英語スクールのおかげ。
ありがたいものだ。

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