「ユーチューブのあるからとか、ネイティブだからとかだけで、絵本の読み方のお手本になるとは思わないように」
なんて、またまた辛口なことを朝日カルチャーセンターの「声に出して読む英語絵本」の講座で発言した。
また似たようなことで、いつも言っているのは、「日本人だからといって、みんなが朗読が上手いわけではまったくない。それと同様に、英語のネイティブだからといって、みんなが英語朗読が上手いわけでもない」。
こんな発言をするわたしは、
それでは、どんな人の読み方が手本になると思っているのか。
久しぶりにMem Fox先生をご紹介する。
わたしは、彼女のReading Aloudに関する著書から触発されて、「リードアラウド」というものを考えた。
彼女は、いわばリードアラウドの生みの母。
実際にお会いしたり、メールのやりとりをして、おこがましくも「同志」と密かに思い、彼女の言葉に励まされたりもした。
Mem Foxさんは、reading aloudの大切さを説くとともに、保育者や演技者の指導もしていたことがあるが、何と言ってもオーストラリアを代表する絵本作家、という肩書きが一番有名だろう。
たくさんの著書がある中、今日は彼女がこの自著をread aloudするのを聞いて、改めて学ぶ。
大人や先生然とした、いやらしさのまったくない、素直な語り。
そして広さや深さ、大きさを感じさせる表現。
子どもとして、信頼感や、不思議なことに仲間になれそうな感じが湧いてくる。
(わたしは子どもではないけれど、わたしの中の子どもの心がそう感じる)