朗読のボランティア団体、読みきかせたいジンジンのみなさんの会に呼ばれて、リードアラウド・ワークショップをした。
使ったのは、日本語の絵本。
といってもこれだ。
ページを開けるごとに、未知の惑星の生物のようないきものが、自由奔放に描かれている。
そんなワイルドな絵に、谷川俊太郎さんがデタラメ語で五七七調の言葉をつけた。
こうなると、英語も日本語もなく、表現そのものが楽しめそうだと思って、選書した。
貸し切りのカフェに集まった11名。
長年の同志らしく、くだけたそして明るい空気。
いい表現の予感がする。
リードアラウドの目標、意味がくみとれるような豊かな表現、これを確認。
それから、声はやはり朗読の基本。姿勢、呼吸、発声をひととおり済ます。
さて次だ。
Pass the Clap、シアターゲームのwarm-upで、みなさんのエンジンをかけ、集中していただく。
ウォームアップはいつでも有効だ。
アイコンタクトをとる、というのも、日本人は普段は意外としていないかも知れない。
シアターゲームの効果は見えないことが多いが、何かうまくいかないことの原因はときにシアターゲームで取り除かれることがあるので、大切にしたい。
次に、みなさんに役立つと思ったのが、
朗読の聞き方、評価の仕方についての解説と、実習。
意外と、評価の項目を立てて朗読を聞くというような、聞き方をしてないのでは?
これまでのリードアラウドのワークショップで確信できたことのひとつは、的確に講評が出来るようになると、本人も上手くなるということ。
ここで、ペアに分かれ、互いの朗読を講評表をはさんで、聞き合ってもらった。
これを、ワークショップ最後にもう一度読んで、それと比較し、講評するのである。
一回目とは言え、それぞれ自分なりに完成させてから参加していて、さすがである。
ワークショップのコーチとしては、手強い…。
(つづく)