英語絵本のリードアラウドは、ハイテンションが身上!?

「テンションすげー高い」
と、かつて、某有名私立男子中学校で、リードアラウドを行ったときに言われた言葉を思い出した。
そのときはちょっと恥ずかしかったのだけれど、あとで「褒め言葉」だと考え直した。

そうだよ。
テンション高くなきゃ、リードアラウドじゃない。
母語じゃない言葉で書かれた絵本を、面白いと感じさせるには、こちらのエネルギーが突出して高いことが必要。
引力のようなものを、身体から発しないと、子どもの気持ちを集められない。

今日は書店で、リードアラウド研究会のふたりの先生が、リードアラウドのアクティビティのひとつ、リーダーズシアターを子どもたちと行った。
「テンションすげー高」かったです!
R.I.先生!
終わったあとの「魂が抜けた状態」(R.I.先生談)も、テンションが高かった証拠。
audienceを引き付けたから、直後はエネルギーが抜けていて、ふぬけになるものだ。
よかった、よかった。

今日がデビューだったN.I.先生は、エネルギーの励起はまだまだ足りないけれど、女房役としてとても頼もしかった。
ツッコミで、自分のエネルギーを放出して、さらに子どもたちを引き込む力を付けるまでには、もう少し。
でも、子どもとのやりとりは、自然で、とても気持ちがよかった。
細かい注意点はあって、長々と書けるけれど、それはまたいつか。
まずは、よい印象を残せた様子だったのが嬉しい。

「もう終わっちゃったの?」
「すごく愉快な本ねえ」
「おもしろかった!」
といった声が、参加してくれた子どもたちや大人たちから聞こえてきたのは、先生たちの勲章!
お疲れさま。

Don't Let the Pigeon Drive the Bus!

2017年1月7日、二子玉川の英語絵本リードアラウドにご招待

英語絵本リードアラウドの発表会(無料)に、いらっしゃいませんか。
場所は、二子玉川駅から約6分の二玉川ライズ近くです。
この一年、研鑽を積んだリードアラウド研究会の先生たちが、リードアラウドを行います。
※時間・絵本などは変更となる場合がございます。ご了承ください。

●第1部 13:30〜15:00
[内容]英語絵本リードアラウドの模擬レッスン
[対象]親子向け、大人のみの参加も可
いっしょに英語絵本を楽しみましょう。絵本三冊を30分ずつリードアラウドする予定です。
常日頃から英語の絵本を子どもたちと楽しみたい考えている大人のみなさんもどうぞ。
[絵本]
Bear & Hare Go Fishing
Bear & Hare Go Fishing

You Are (Not) Small
You Are (Not) Small

It's Christmas, David!
It’s Christmas, David!

※絵本をお持ちいただくと、より一層、楽しめます!
[参加費]無料

●第2部 15:15〜16:15
[内容]英語絵本のリーダーズシアターと朗読
[対象]大人向け、英語の絵本が好きな方、朗読に興味(英語に限らず)のある方
※お子さん連れの場合は、第1部のみをお勧めします。途中退席は自由です
[絵本]
Shh! We Have a Plan
Shh! We Have a Plan

Three Little Kittens
Three Little Kittens

Night Animals
Night Animals

We're Going on a Bear Hunt
We’re Going on a Bear Hunt

Don't Let the Pigeon Drive the Bus!
Don’t Let the Pigeon Drive the Bus!

The Polar Express 30th Anniversary Edition
The Polar Express 30th Anniversary Edition

※絵本をお持ちいただくと、より一層、楽しめます!
[参加費]無料

[申込方法]
先着順(5組程度)。
キッズブックスWebサイト〉CONTACT USからお申し込みください。
「お問い合わせタイトル」「問い合わせ内容」に以下を入力してください。

・お問い合わせタイトル:
1月7日リードアラウド発表会参加希望
・お問い合わせ内容:
( )第1部
( )第2部
※参加希望に○を付けてください
大人  名(氏名:)
子ども 名(氏名、年齢:) 
携帯電話番号

参加要項はメールでお送りいたします。お申込みの際はメールアドレスをお間違えのないようご確認ください。
お申込みから1週間たっても参加要項が届かない場合は、お電話(03-6805-6216)ください。
また、絵本の詳細はキッズブックスでご覧いただけます。〉リードアラウド発表会で使う絵本
ご参加の際は、絵本をお持ちいただくことをおすすめします。

報告「その4」+次回の予習:英語絵本リードアラウド認定講師講座:第8回『Don’t Let the Pigeon Drive the Bus!』

「その3」ではベテランの今後の研鑽への展望を書いた。
ここでは、中堅~一年生までの展望を。

不思議と、リードアラウドの指導者向けワークショップをどれだけやってきたかの回数や年数で、今の段階が似る。
そこで、それぞれ「中堅」「2年生」「新人」とグループでまとめて展望を述べる。

中堅:参加3年前後を中堅と、仮に呼ぶが、Y.Y.さんとH.S.さん。

もう声で人を惹けるようになっている。
ひと安心。
Y.Y.さんは、立つときの癖で接近し過ぎたり、傾いていたりが気になる。
必然性のないクセとしての、これらには注意したい。

H.S.さんの表情にも、子どもにとっつきやすい大人の「お茶目」が見えてきた。

どちらも動きが大きくなり、スケール感が出来始め、絵本を面白くできそう。
Pigeonでは、笑わせてもらった。

朗読はこの調子で精進を続けよう。
指導法のパターンを、これからの一年は身体にしみ込ませたい。

楽しく教育的でもあるとっさの受答え、リードアラウド指導法の醍醐味を身に付けてもらう。

また、指導計画を作る演習を始めてもらおうと思う。

二年生(新米と中堅の間):
Y.K.さんとN.I.さん。

Y.K.さんの声が、通るときがある。下向き加減の頭の位置が上になって、気道が開いたときに声が響くようになった。
これを、「いつも」にしたい。

N.I.さんは、一足早く、身体が「筒」状態になって響くのを経験したようだ。安定して、通る声が出始めた。
声が通っているときの気持ちのよさを感じている様子。

声ばかりではなく、細やかな感情の機微のようなものが、文に乗るようになっている。

これから、声に変化をつけながら、感情も乗せるという段階へ。pitch、pace、キャラ。
恐る恐るだったものを、大胆に入れて練習してみよう。

朗読にもうすこし表情をつける、という冒険に、一歩踏み出すときか。

幸い、どちらも朗読に強いクセはないので、比較的早い時期に、朗読の上達の段階がぽんっと上がりそうだ。

一年生:Y.S.さん
声!
それでも、初回の喉と比べたらだいぶ強そうになったので、ワークショップ効果か。

声がどんどん強く、響くようになっていく一年生を見て、やはり、朗読や指導のプロの第一歩は声だ、との思いを強くする。

一種、異次元に聞こえる声で、聞く人、参加者を集中させなければ、何も始まらない。
Y.S.さんは、順調にプロの声に向っている。

感情が「乗り忘れ」している語が、まだぱらぱらある。
何も考えないで読んだ語は、何も伝えない。

逆に言えば、感情が乗ってずんと聞いている人に伝わる言葉も増えて来た。

動きが、類型的で平面的だったものが、面白くて奥行きがあるものになり始めた。

第9回の課題書『The Polar Express』は、全員にとって挑戦だ。
9780544580145
まずは、自然な呼吸、息継ぎが出来るように。コツは鼻からしっかり息を吸うこと。
そうすれば、このナレーションに必要な落ち着きやファンタジーの空気を醸しやすい。

もうひとつは、間を恐れないこと。
ひとりで読んでいて、何人もそれを聞いていると思うだけで、何だか気が急いてくるものだ。
どんどん間が詰まる傾向がでる。

そこを、自分の感覚の時計で、長く感じるほどの間を適当なところで空けること。
その間で、聞いている人の頭の中にファンタジーが生まれる。

英語絵本リードアラウド認定講師講座:第8回報告その3『Don’t Let the Pigeon Drive the Bus!』

今回の課題書
9780786819881
この本は、普通に英語を日本で学んだ日本人が朗読しても、ニュアンスが掴みにくかったり、自分は分かっていても表現的に未消化または違ってしまったりしそうだ。

それなのに、本講座に連続的に参加しているみなさんは、自分なりに読んだしょっぱなでも、かなりの出来映え。

そのようなレベルの高い集団のなかで、仮称にしても「先生」とか呼ばれるものには、さらにみなさんを磨くというプレッシャーがかかる。

それでも、「ここをこうすれば」という部分が見えるから、「ダメだし」をしていると、ふと居心地の悪さも感じる。

指導法として子どもたちを肯定する「Yes, and」 をモットーに、と言っている張本人が、本講座の参加者にはなんだか、「No, but」と正反対のことを言っている…。

でもみなさんには、何しろ、観客を飽きさせずに英語で書かれた絵本を、面白いと思わせ、何かしらいい印象や役にたつことを持ち帰らせる役目がある。

英語、英語の絵本のよさのエッセンスを運ぶメッセンジャーだ。
わたしの「愛の鞭」、ダメだしを、大いに自分磨きに役立てて欲しい。

さてここでみなさんに、この第8回を踏まえての展望を。

・それなりに面白く見せられたベテランたちには…

名優と言われた平幹二朗さんが、フランスの演出家ジョルジュ・ラヴォータンさんにこうダメ出しされたという。参考に:

               ***
「すでに頭の中にあるセリフをしゃべるのではなく、舞台の時間の流れと共に、刻々と生まれてくる生きた言葉との出合いを演じてほしい」

「叙情的でなく叙事的に。言葉をはっきり正確に語れ」
               ***

「子どもだまし」程度に、言葉に表情がつけられるようになっているが、実は子どもはだまされてくれているフリだけ、のことがある。

フリの場合は、辛抱時間が切れ、遅かれ早かれ飽きられる。

生きた言葉を発しているなら、「次はどう出るかな」と観客が面白がる。

「古漬け」で、思い込みの叙情的なセリフは、子どもたちにはキモイ。
ぐでぐで酔っぱらいのようだったり、やりすぎると言葉が不鮮明になる。

気をつけたいところだ。

(「中堅」「2年生」「1年生」と展望、つづく)

英語絵本リードアラウド認定講師講座:第8回報告その2『Don’t Let the Pigeon Drive the Bus!』

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今回のワークショップでの模擬授業について。

研究会として書店での、貴重な「実演」機会も迫っている。

ワークショップでの気づきと、改善案を挙げる。

R.I.さん、N.I.さん、ご参考に!

・絵本1冊で持ち時間45分の場合、主人公Pigeonが「何だろう?」から始めていてはもたつく。

改善案:
→予め雑談的に「これ何の鳥だろう」と子どもたちに話しかけ、考えを聞き出しておく。「ハト=Pigeon」と、ここまで「ステージ開始前」に認識させておこう。

・本書はイントロからテンションが高いので、子どもをwarm-upさせておかないと、指導者だけはしゃいだ風にみえて、空気がしらける。

改善案:
作者自身のread aloud実演を参考に。
つまり、「これはだれだっけ?」などと指導者1が呼びかけて、「Pigeon! 」を子どもの口から引き出す。
それから例えば、「この本の主人公はだれ?」と問いかけ、再び「Pigeon!」と言わせる。
「Pigeonが、何かたくらんでる?頑張れ、応援しようか」と声をかけ、「Pigeon!Pigeon!Pigeon!Pigeon!」と声を上げさせる。

こんなのも、warm-upになるだろう。

さてさて、本ワークショップの1つの柱は、「リードアラウドらしい指導法」の演習。

双方向型、参加型の指導法だ。

大人であろうと子どもであろうと、指導者は生徒側をリラックスさせて発話させ、それを「Yes, and」の精神でyesで肯定し、andで発言の内容を発展させる。

今回の演習は…。

あれこれ案を提案する側と、受ける側に分かれて、
1回目は、提案に対して、受ける側は何であってもNOと弾く。
2回目は、それをすべて、YESと受け入れる、というもの。

どんどん提案するというのも、即興力の演習だ。
途切れがちになる人、自覚できたのでは?

反射神経的な反応が、楽しさを子どもに印象づける。

リードアラウドは、楽しさが身上。

指導者、大人としての規範内に収めながら、出来るだけ自由な反応を、瞬間的に、それも「連打」する。

なかなか大変だったと思う。

(つづく)