報告「その4」+次回の予習:英語絵本リードアラウド認定講師講座:第8回『Don’t Let the Pigeon Drive the Bus!』

「その3」ではベテランの今後の研鑽への展望を書いた。
ここでは、中堅~一年生までの展望を。

不思議と、リードアラウドの指導者向けワークショップをどれだけやってきたかの回数や年数で、今の段階が似る。
そこで、それぞれ「中堅」「2年生」「新人」とグループでまとめて展望を述べる。

中堅:参加3年前後を中堅と、仮に呼ぶが、Y.Y.さんとH.S.さん。

もう声で人を惹けるようになっている。
ひと安心。
Y.Y.さんは、立つときの癖で接近し過ぎたり、傾いていたりが気になる。
必然性のないクセとしての、これらには注意したい。

H.S.さんの表情にも、子どもにとっつきやすい大人の「お茶目」が見えてきた。

どちらも動きが大きくなり、スケール感が出来始め、絵本を面白くできそう。
Pigeonでは、笑わせてもらった。

朗読はこの調子で精進を続けよう。
指導法のパターンを、これからの一年は身体にしみ込ませたい。

楽しく教育的でもあるとっさの受答え、リードアラウド指導法の醍醐味を身に付けてもらう。

また、指導計画を作る演習を始めてもらおうと思う。

二年生(新米と中堅の間):
Y.K.さんとN.I.さん。

Y.K.さんの声が、通るときがある。下向き加減の頭の位置が上になって、気道が開いたときに声が響くようになった。
これを、「いつも」にしたい。

N.I.さんは、一足早く、身体が「筒」状態になって響くのを経験したようだ。安定して、通る声が出始めた。
声が通っているときの気持ちのよさを感じている様子。

声ばかりではなく、細やかな感情の機微のようなものが、文に乗るようになっている。

これから、声に変化をつけながら、感情も乗せるという段階へ。pitch、pace、キャラ。
恐る恐るだったものを、大胆に入れて練習してみよう。

朗読にもうすこし表情をつける、という冒険に、一歩踏み出すときか。

幸い、どちらも朗読に強いクセはないので、比較的早い時期に、朗読の上達の段階がぽんっと上がりそうだ。

一年生:Y.S.さん
声!
それでも、初回の喉と比べたらだいぶ強そうになったので、ワークショップ効果か。

声がどんどん強く、響くようになっていく一年生を見て、やはり、朗読や指導のプロの第一歩は声だ、との思いを強くする。

一種、異次元に聞こえる声で、聞く人、参加者を集中させなければ、何も始まらない。
Y.S.さんは、順調にプロの声に向っている。

感情が「乗り忘れ」している語が、まだぱらぱらある。
何も考えないで読んだ語は、何も伝えない。

逆に言えば、感情が乗ってずんと聞いている人に伝わる言葉も増えて来た。

動きが、類型的で平面的だったものが、面白くて奥行きがあるものになり始めた。

第9回の課題書『The Polar Express』は、全員にとって挑戦だ。
9780544580145
まずは、自然な呼吸、息継ぎが出来るように。コツは鼻からしっかり息を吸うこと。
そうすれば、このナレーションに必要な落ち着きやファンタジーの空気を醸しやすい。

もうひとつは、間を恐れないこと。
ひとりで読んでいて、何人もそれを聞いていると思うだけで、何だか気が急いてくるものだ。
どんどん間が詰まる傾向がでる。

そこを、自分の感覚の時計で、長く感じるほどの間を適当なところで空けること。
その間で、聞いている人の頭の中にファンタジーが生まれる。

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