英語に関してほとんど白紙状態の子どもたちと始まった初級親子クラス(土、14:20〜)。
4、5歳の成長は、ほんとうに早いもの。
毎回、英語だけでなく、精神の成長にも驚かされます。
ゲームにはルールというものがあり、みんなでルールに従って進めるということも、初めて知った子どもたち。
年長組にとってゲームはリラックスする時間でしたが、4、5歳の年少組にとってはストレスだったときもありました。
それが学期末になる頃には、ルールが守るべきものだということ、ルールがあるおかげで面白くなることなどが分かってきたようです。
脳細胞がどんどん分裂して増えていく様子が透けて見えたようなハッとする瞬間は、指導する者として感動的でした。
「ミニブック」と呼んでいる個別学習の課題書『Bob Books』は、その威力を発揮中です。
指でさしながら、どう読むか語ごとに認識しながら読んできました。
sound(音読)とprint(文字)を一致させるのが目的ですが、ご家庭の協力のおかげで、どうやらおおよそ目的を果たしているようです。
子どもたちは、「ミニブック」の前に座ると、自然に人差し指を出してくれます。かわいらしいと同時に、習慣付いたことが素晴らしい!
一語の文から始めてきましたが、いまでは三〜五語の文をビュンビュンと指を滑らしながら読んでいるときもあります。
暗記に近いところがありますが、それはそれで凄いこと。英語を暗記しているのですから。
暗記でも、文を前にしてどこをそらんじているのか、ところどころでも文字ごとに指させるというのは大変な成果です。
さて、夏休みです。
休み中は、これまでに読んだ「ミニブック」を、取り出しやすい所や目につきやすいところに置いてください。
そして「これ、どんな話だったけ?」などと、自然に水を向けて下さい。
一日一回読むという習慣があれば、これまでに読んだ本か、次に読むことになっている一冊を読んでいきましょう。
また、「ミニブック」に色を塗って、ただ話題にするだけでもいいです。
おじいさん、おばあさんやいとこなどの親戚に会ったときに、音読を聞いて頂いたりするのもいいですね。
今学期、たくさんの絵本をリードアラウドしてきました。
11月頃から、12月の発表会の練習として、1学期に使った絵本をまた読みます。
これらの絵本も、インテリアの一部として目にふれるところに置いてみましょう。
機会を狙って、たとえば「小さいって、英語でなんて言うんだっけ?」などと聞いてみましょう。
『You Are (Not) Small』の読み時です。全部読まなくてもOK。開くだけでも、手にするだけでも記憶が蘇ります。
アルファベットは、大文字(upper case)から小文字(lower case)へ、それぞれのペースで順調に進んでいます。
フラッシュカードを、aからzまで並べて遊んで下さい。カルタのように、大人がランダムにアルファベットを言って、子どもが該当する文字の札を取るのもいいですね。
またその際、たとえばaの絵札が出たら、そこに描かれている絵を見て、「a is for〜」なども一緒に言うという遊びに発展させるのも一案です。
発音が心配なときは、Webで「alligator 発音」と検索するだけで、音声が出てきます。子どもと一緒に聞いて楽しみましょう。
サイトによって声が違うのも、面白いです。
この1学期で一番の成果は、英語に対する違和感が少なくなったということでしょうか。
イライラ顔や不安顔で「日本語で言って!」ということも、ほとんど見られなくなりました。
たぶん、「英語」という言葉を使う場面が世の中にはあるんだろうなということが、子どもたちにぼんやりとでも分かってきたのでしょう。
引き続き、
1.語彙を増やすこと
2.より多くのフレーズ(意味ある単語のかたまりや文)に耳と口を慣らすこと
3.文字の認識を高めること
4.英語に表現を付けさせること
に指導陣は、力をそそいでいきます。
これからもおおいに、英語の絵本を一緒に楽しんでいきましょう。