英語を長く学んで来て、今更ながら大切だと思うのが語彙。
さて、今スクールの親子クラスでは、『A Is for Salad』という、「え?」というタイトルの本をリードアラウドし始めたところ。
Aは、サラダのA、って違うでしょ!
「サラダはSで始まるよ、Aじゃないし…」
子どもたちが言う。
絵を見ると、サラダを食べているのが、Alligator。
「あ、コレだね!」
と、このように、ワンクッション置いて印象づけ、1シーンで2つの単語が愉快に学べる。
先日、この本の第1回目の授業でのこと。
扉絵は、『A is for Salad』とタイトルがあって、そこに大蛇の絵。
「なんで?」と思わないのは、大人ばかり。
ちょっと英語を知っている子どもなら、「なんで?」と騒ぐ。
「ヘビはsnakeで、Aで始まる言葉じゃないし」
子どもに聞かれて、答えにつまったら、
ココを見よう。
A is for Anaconda!
次に、大人が困りそうなのは、MとN.
M is for …のところに描いてあるのは、シカ。
でも、この種類はなんという?
答えは、ヘラジカ。M is for Moose!
Nを見ると、鼻のあたりに1本、槍のようなものがついた動物が描かれている。
「これ、実在の動物ですか?」って聞いた大人はひとりではない。
しらなかったら、子どもと一緒に調べよう。
イッカク、ちゃんと実在しています。英語はNarwhal.
N is for Narwhal.
このひとすじ縄では答えがでない絵本を読みながら、いろいろ知らなかった動物の名前をインターネットなどで調べて、本物の姿をぜひ、親子で見てみよう。
語彙ということだけでなく、生き物の世界の多様性に驚きと興味を持つことで、環境や地球に対してかけがえのないものだという畏敬の念も育まれるだろう。