中高生の英語とリードアラウド、目標は同じ~キッズブックス英語スクール

英語絵本を主な教材とするリードアラウドを通した英語の学習は、「子ども」のものというイメージだろうか。

でも「子ども」は元々高校生まで含むうえ、リードアラウドで英語を学ぶ本スクールでは、本当の大人(30代から90歳代)も学んでいる。

小学生時代からリードアラウドをスクールで学んだ生徒が、中学生、高校生になったこともあり、昨年度から、これらの生徒のためのカリキュラムを作っている。

彼らにははっきりとした英語の「必要性」がある。
入学試験だ。

自分の中高生時代を思い出すと、目先のことに追われ、そこからの「必要性」に分かりやすい直接的な訴えをしてくる勉強にだけ時間を使おうとした。

今、当時のわたしがいたら「なんで英語絵本?」と、リードアラウドを投げてしまうかもしれない。

そこで、今のわたしは受験生のわたしに言いたい。

・リードアラウドの目標はReading Fluencyというもの。

・reading fluencyとは、英語を内容から深く読み取り表現する力をつけることーーーこれが英語圏で近年言われる英語学習の目標でもある。

・いわゆるネイティブの英語、その高校生までの目標と同じReading Fluencyを学ぶことこそ、本物の英語学習だろう。

・リードアラウドの目標=英語圏の英語学習の目標

・時間を作って、英語の絵本でも文字の多いもの(山ほどいい本がある)や、表現の練習をじっくりする必要もある。
ただ、読書力というか文章量のあるものを読み慣れる必要がある。そこで、新教材。

・新たに中高生にスクールで使うのは、北米の生徒用のTest Prep 用のワークブックだ。

・Test Prepは何のpreparation(準備)かと言えば、北米の標準考査だ。この考査のおおまとめが、高校で受けるSAT。これに照準を合わせてある。
そして実は、英語非母語者(わたしたち)が北米やその他の多くの外国の大学に留学を臨むときに、受験をするTOEFLというテストがあるが、その元はこのSATだ。

・英語圏の高校生の英語学習の大きな目標である、Reading Fluencyというものが、このSATそして、その外国人向けのTOEFLで、考査されるのは言うまでもない。

・日本の受験での英語考査は変化の真っ最中。どこへ向っているかといえば、TOEFL的な考査だ。

・つまり、英語学習の本当の目標、Reading Fluencyを測る方向に、日本の受験も進んでいるということ。

・リードアラウドの目標(Reading Fluency)=英語圏の英語学習の目標=日本の英語学習のこれからの目標

・スクールで中高生に使用している教材は、英語絵本、読本、そしてTest Prepのワークブック。

・時間が限られたレッスンの場合は、使用するのはTest Prep、そして語彙学習だけ。

・英語圏の学生が日常の授業で学ぶ読書力や表現力については、追いつかないのは承知のうえ、方向だけは正しくとる。

・具体的には、Test Prepに並ぶ名文ぞろいのpassages(出題文)を、速読や多読、リードアラウドさせる時間を入れて、代用する。

こんなところだ。

英語を指導する立場になっても、いつも昔の「英語が上手くなりたい。出来るようになりたい」と熱望する自分が心のなかに住んでいる。
とても英語に欲張りな自分だ。

その自分自身でも、受講する気になる中高生クラス。
そして、大人になった自分でも、英語圏で生活し、英語圏の大学、大学院に進んだときに、役に立ったと思える内容のクラスをと、切に思う。

コメントを残す

CAPTCHA