7歳の冴えた即興受答え「座布団3枚」~キッズブックス英語スクール

わがスクールで学んで3年目の小学1年生のTくん。
英語のセンスだけでなく、インプロ(即興コメディ)の才があると、かなり前から思っていはいた。
先日クラス(親子クラス-アドバンス)で、ユーモア溢れる受け答えをしてくれた。
座布団3枚あげたい。

その1:
『Cookie’s Week』の復習として、tomorrow, today, yesterdayをおさらい中だった。

What did you do yesterday?

生徒同士で、これを尋ねて答える練習をしていた。
みんな、横のおかあさんやおとうさんに相談し、
「Shopping」
「Went to school」
と、まあ想定内の答え。
会話が成り立っただけでも素晴らしく、指導者としては大満足していた。

Tくんの番が来た。
おとうさんに何やらぐずぐず言っている…。
しばし間があってから、憤然と立ち上がった。
そして、憮然と(ちょっと非難めいて)言った。

「NOTHING!」

うわー、大人たちにウケた、ウケた。
そして、英語もぴったり。
素晴らしい応用力!?
これぞ生きた英語、コミュニケーション。
昨日は「つまんなかった」、という隣のお父さんへの抗議…。
不満をぶつけるように腹から出した声の、nothing。
表現が、もう実に抜群だった。
(サービス?で、2度ほど言ってくれた)

おまけもある。
みんなの前で息子から抗議を受けたおとうさん。
「nothingじゃないだろ。ほら、あれをしたじゃないか」
思い出させようとしていた。
それからTくん、思い出したように
「田植え!」
体験教室かなにかで本当だったらしいが、これまたずっこけた。
Cookie's Week

その2:
『SHH! We Have a Plan』で、リーダーズシアターをしようと、登場者4人のせりふをそれぞれ確認していた。
登場者のうち大人3人の区別を、便宜上、顔の長さで分けた。

long face
medium face
short face

でも4人目は?
「もうひとり、この子、何て呼ぼうか」
登場者中、唯一の子ども、その呼び名を決めかねていると、Tくんの一声。

「baby face!」

うまい!
座布団1枚。
Shh! We Have a Plan

その3:
『Animalia』で、ミッケ遊び。
細かいところまで描き込まれた本書は、語彙を学べて学習的であると同時に、子どもたちにもゲームのようで、たいへん人気が高い。
『ウォーリーをさがせ』のように、ひとりの男の子が、ページのどこかに隠れているのを探すというおまけもあって、大人でも楽しい。

この日は、会話的な要素をいれた新趣向で始めた。
何か見つけたら、ひとりずつ、自分の見つけた物「○○」を次のような疑問文にして、みんなに出題する。

Where is ○○?

この日はTのページだった。
tで始まるものたちが、密に描かれている。
すると、一番にTくん。
身体をのけぞらせるくらい力強く手を挙げた。
「ほほう、速い」
目を丸くする指導者。
ふふ〜ん、と得意げなTくんが、鼻息も荒く言った。

「Where is the BOY????」

Tがつく単語だとばかり思っていた指導者、またまたずっこけた。
そうきたか。
ただし、子どものみんなさんには、この漫才師顔負けの、Tくんの素晴らしいボケは通じず、必死にthe boyを探すばかり。
Tくんも、意外性ある質問で、みんなを必死にさせて、したり顔であった。
Animalia

Tくんの、こうしたユーモア。
(それは決して英語クラスを混ぜ返すものではなく、学習的意図にも応えてくれているところが、まったくもって偉いところだ)
偶然とするには、あまりにも偶然が多い……。
どうやら、才能。
即興力(Improv)を、7歳にしてTくんは持っていると、わたしは睨んでいる。
そして、それは語学習得に大切なコミュニケーション能力でもある。
恐るべき7歳?!

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