そびえ立つ高層ビル、あべのハルカスから歩いて数分の市民センターで行われた、お初の大阪、指導者向けワークショップ。
欲張って課題書は2冊。
果たして、時間内に収まるか…。
「即興(Improvisation)」を大切にするリードアラウドである。
予定はきっちり立ていても、参加者の醸す空気や発言に反応して、いろいろ変わる。
ほとんどが新顔での楽しみも大きいが…、どうなりますか。
かた苦しい自己紹介は飛ばして、warm-upゲームでスタート。
Warm-upは、大人にも有効だと、つくづく実感する。
名前を知り、呼び合うだけでも空気が変わるものだ。
ここ数年、リードアラウドではImprovisation(インプロ)またはシアターゲームが、表現と指導両方の演習に有効だと気づき、ワークショップに積極的に取入れ始めた。
単発の今回のワークショップでは、「シアターゲーム」についての解説や、数多くは紹介できなかったが、少しずつ随所に入れこんだ。
このシアターゲームのおかげで、表現がのびのびしたものになっていくのを実感していただけただろうか。
指導者のわたしたちがのびのびと表現を楽しむことも、リードアラウドの指導法のひとつ。
また、シアターゲームのいいところは、指導者自身の演習になると同時に、後に、自分の教室などで、子どもたちにアクティビティとしても使えるところだ。
『King Bidgood’s in the Bathtub』を取り上げたからには、シアターゲームのなかでも、Characterization のゲームははずせない。
朗読上達に必要な、vocal flexibilitiesの演習のひとつとして行った。
王や女王、小姓、騎士など、顔も体も登場人物になったつもりで、歩き回る。
わたしは「サイドコーチング」と称して、横から「顔もなりきっているかな?」「歩き方は?」「手の動きは?」などみんなさんの動きに、「喝」を入れる。
戸惑いも見えたが、だんだんと、みなさんの表情が楽しそうに、いい意味で緩んで来た。
いい表現のためのスタートラインに立てたようだ。
最後、本書の朗読の仕上げとして全員参加で行ったリーダーズシアター。
もう少々、弾けてもよかったが、最初の朗読と比べたら、雲泥の差だ。
硬かった表現は柔らかく、伸びやかに。
癖や思い込みが強かったものは、より自然な無理のないものに。
見ていて楽しい。
これなら、英語絵本の楽しみが子どもにぜったい伝わる!