2歳児と〜英語絵本ストーリータイム報告

生まれてからまだ2年ちょっとの、実に若々しい3人と英語えほんを読んでみた。

2歳児の特徴には、ものの本によればこんなことがある;

・個人差が大きい年頃で、ある程度長い時間、本に集中することができる子どもがいるかと思えば、それがむずかしい子どもがいる。

また、

・身体がしっかりできてきて、じっとしていられない時間がある。
そのため、本を読む時間を選ばなければならない。

と、いうことで、ある時間に集まっていっせいに本を読む場で「成功」を治めるには、少々、運も必要かもしれない。

今回のストーリータイム、前半途中で「じっとしていられない時間」にぶつかった。

その時間の心構えは出来ていたが、ちょっとだけ予想より早い…。

だが、この日の絵本は、
I Went Walking (Board Book)
『I Went Walking』
幼児が散歩する話だ。

じっとしていられないなら、みんなと歩くしかないだろう。

2歳児らしく、まねっこが好きな3人。
指導者の元気な声と歩調に、ちょこちょこ合わせてついてくる。
Ducklingsのママになったような、いい気持ち。

そして、ママたちの出番。
「What did you see?」
と尋ねる部分を読んでもらう。

それから、「ducklings」は本のところに戻って、身体の一部を出している動物の絵を見て、名を言う。
black cat、brown horse、…

問題は、好奇心が強くて、歩きながら本と関係のない、いろいろなものに惹かれてしまうこと。
自分のしっぽや、光の反射像にじゃれつく子ネコみたいなものだ。

無理に集中させないで、好奇心にまかせるのも1つの手だろう。

それにしても、2歳児たちのギラギラの好奇心は、感動的。
人間は、この時代に好奇心を発達させて、後々まで使える知恵をつけるのだな、と納得。

次回には、この好奇心をできるだけ浪費せずに、うまくストーリータイムに利用する方法を考えよう。

年長児たちのクラス同様に、前半と後半に分け、間に休憩を入れたが、2歳児は休憩で休みやしないことも判明した。

ランダムにやってくるbreakが必要な瞬間。
そのときが、ベストタイム。
でも個々を見すぎると、いつまでも休み時が一致しないから、全体の空気でベターなときに休憩を入れるようにしよう。

のっていたら、いっぺんに進めて、早く終わるというのも手。

よく子どもを観察することだ。

本を一通り見たり読んだりしたあとは、その内容を印象づけるための「作業」をした。

「お仕事があるんだけど、手伝ってくれるかな」
と呼びかけたら、ちょっと大人をあわれむような、「まかせなさい」とでも言うような表情で3人が集まってきたのは、なんともかわいらしかった。

呼びかけ作戦は成功!

この「お仕事」、2歳児の手先に合わせる工夫が必要だった。
穴を大きくする、破れにくくする、紐をあつかいやすくするなど。

穴に紐を通すのも好きだが新発見は、ZIPLOCKを開けたり閉じたりの面白さ。

面白がっているひとりを見て、そういえば面白いものだったのを思い出した。
この「お仕事」は、安全で2歳児にはうってつけ。
いい発見をさせてもらった。

これら「お仕事」と、ストーリータイムをどう深く関係づけるか。
別々にならいろいろ思いつくが、出来るだけリードアラウドに近いものにするのが目標だ。

総じて、今回2歳児たちとの時間でわかったのは、年長児たちとの時間よりもさらに、タイミングが重要だということ。

長く一緒に過ごすのなら、子どもの好機を待てる。
だが指導者は、与えられた時間内に効果を上げられるように臨機応変に対応することが必要。

さあて、フットワークの訓練、子どもと走り回って息切れしないよう有酸素運動などなど、しますか。

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