リードアラウド指導者はImproviserでありたい~シアターゲームで養成

リードアラウドを子どもたちに指導していて、「うまくいく」とは、課題の英語の本を子どもたちが、楽しそうに読んだり、本文の一節を言ったりしたとき。
その目安は、声の大きさや笑い声、そして活発な発言だ。

初心者の場合、恐いもの知らずで「うまくいく」こともある。
ビギナーズラックだろう。
だが、あるときから、ひどく難しく感じ、子どもたちの前に立つのも恐ろしくなったりするようになる。

こうなるのが、「中堅」以上の指導者、そしてそれを越したときに、「上級」になれる人のあかしかも、とも感じる。

子どもたちへのリードアラウド指導を端で見ていると、まるっきり「シナリオ」がないように見えるかもしれない。

しかし、ラグビーやサッカーの試合と同じく、作戦(シナリオ)はかなり綿密に立てている。
だが、これまたラグビーやサッカーと同じく、「対戦相手」がいるからハプニングだらけだ。

どうやって、勝率を高くするか。
それは、ハプニングに対する対応力養成だ。

指導がうまくなるには経験だ、とも言う。
確かにそういう側面もあるが、時間がかかる。

improvisation(=improv. インプロ。即興。シアターゲーム)の訓練なら、それほど待たないでも効果が出せるのでは、と近年は強く思うようになった。

「インプロとは」を、喜劇作家であり女優、improviserのTina Feyが、自著で次のようにユーモラスに語っている。ぜひ、字幕を表示させて読んで欲しい。

こちらは、インタビュー。

インプロのrulesを語っている。
ルールとは
1.to agree(またはaccept)
相手が言ったことを、何しろ受け入れる。
appleのつもりで話したのに、相手がpineappleと言ったら、pineappleで話を進める。

2.yes, and
相手がappleと言ったら、「そうだね、このリンゴに毒をいれよう。」などと、何か話をくわえる。

3.no mistake
appleだと言って差し出したのに、相手がcherryだと思って受け答えた。これを間違いだと訂正しないで、そのままつなぐ。
つまり、「あら、巨大なcherryね」などと受ける。
インプロには、「間違い」がない。

…このインプロのrulesというか、その相手に対する姿勢、これは、子どもをやる気にさせる指導法に通ずると思う。

学科としても扱われる英語の指導者として、正解があるものに正解を伝えないといけないが、本当は正解がないもの、解釈などにも、「no」を言ってしまっていないだろうか。

少なくとも、リードアラウド指導者養成の模擬授業で見る限り、往々にして先生たちは、「yes」にできるところで、「no」を言っている。

インプロ(シアターゲーム)で、どれだけとっさの言葉を、いつも「yes」にできるだろうか。

2015年の指導者向けシアターゲーム・ワークショップ

TVドラマ『Law & Order:SVU』はお好き?

アニメを除く米TV番組史上で、もっとも長寿、『Law & Order:Special Victim Unit』のファンである。

リアルなニューヨーク市、そしてアメリカが覗ける。
また長寿番組なので、番組開始時の80年代後半からの近代史的なアメリカを覗くこともできる。

犯罪を犯したり、被害者になる人々がリアルで、社会構造や違った価値観、人種、その時々の問題等が、透けて見える。

同時に、日本にいながら、米国の様々な英語に耳をならすこともできる。

人気が高いから今なお続いているシリーズで、どれだけ人気が高く人々に浸透しているかが、こんなパロディからもわかる。
なんと、子ども番組にも!

ちなみにオリジナルのタイトル部分は、こちら