一人二役、キャラ作りなどに挑戦~英語絵本リードアラウド・ワークショップ6回目報告

季節の変わり目、体調の不調などがあったりで欠席の多い回になったが、冷房を途中で入れるほど、熱い回でもあった。

発声、warm-upのゲームをいくつか、Reading Fluencyの練習、そしてシアターゲームのGoalie。
このGoalieは、指導者の反射というか即興力に効果がありそうで、特別興味深かった。

次々他のプレーヤーからくるoffer(「ボール」)に、Goalie(「ゴールキーパー」)がすぐさま返す。
「プレーヤー」は、即興でどんどん変化球を出し、それを「ゴールキーパー」が素早く受けて立つ。

教室などでの、子どもの発言や反応がこの「ボール」にあたり、「ゴールキーパー」は先生。offerをちゃんと受け入れ、かつユーモラスな返しができる先生になるための、いいゲームだと再確認した。

シアターゲームで熱くなったところで、課題書『Art and Max』の朗読を聞く。
Art & Max (Art and Max)

声の張り。
久しぶりのMさんも、驚くほどの声量だった。
努力のたまもの!

伸び盛りのKさんも、いい声。
ただ、ピッチの幅がもうちょっと欲しい。
飽きさせないためにも、バリエショーンを。

声の張りは、全員かなりのもので、存在感を示せそうだ。

台詞のフレージングや解釈。
まだ、「何も考えていない」としか考えられない穴がある。

登場者の気持ちとして、一度、自分の心に落としてみないと、ところどころに違和感のある台詞回しが出る。

場面をAとBで読み分けるという練習の他に、Aという登場者になって通しで物語を演じてみて欲しい。

登場者2人が、場面場面でただ対比だけで、機械的に演じ分けられている。
全体的で有機的な、台詞回しを。

ベテランHさんは、キャラ作りがちょっと淡く、2D的。
立ち方、顔や口の動かし方、視線の送り方から作ってみるといい。3D化。
また自分のパターン化した動きに、キャラが制限されている。
新しいパターンに挑戦しよう。

ベテランRさんは、キャラの型は立体的でかなり楽しいものになっている。
ただ、プログラミングがまだ単純で、初期ロボット的。

登場者には、小学生のクラスにいそうなふたり、という設定が隠されている。

お調子者でも、落ち込んだり考え込む。
いばりんぼでも、情に弱いところも、弱い子に優しいところもある。
決めつけではない作者の優しさがある。

お調子者ロボットと、いばりんぼロボットに演じさせるのではなく、生身の人間(トカゲ?)を考えて。

今後の挑戦として、一人二役をするときに、
落語でいう「上下(かみしも)をつける」(2人の人物を登場させる場合、顔を左右にふることで2人を区別させる。 目上の人物に話し掛ける場合は左ななめ上を向き、目下の人物に話し掛ける場合は右下を見下ろす。このような人物の関係、あるいは距離感などを目線やしぐさでこまやかに表現)を。
Artは、右下を見下ろして話す。
Maxは、左ななめ上を向いて話す。
鏡の前でどうぞ。

さあ、10月のワークショップまでに、キャラを作りにご精進を。
お休みした人も、挑戦!

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