効果的なreading 指導~21世紀はbrain scienceから考える

21世紀は語学も科学的に学ぶ時代だ。
いつまでも、「カリスマ」の、いわば個人的な方法に振り回されたくない。

「Scientific Learning」という専門誌に掲載された「Brain Science and Reading Instruction」(Rasinski, Timothy Ph.D.& Burns, Martha S. Ph. D, 2014)という論文を読んだ。

そこに挙げられている、「効果的なreading指導」に欠かせない指導の5要素は、これらだ。

1. Phonological and phonemic awareness
発音を聞き分ける、正しく発音する力

2. Phonics or word recognition
フォニックス、または単語の認知力

3. Fluency
文意の解釈を踏まえた適切な表現を伴って、文を滑らかに読む力

4. Vocabulary
語彙力

5. Comprehension
読解力

これらが、教育界での共通認識となっているのと同時に、
脳の可塑性(やわらかさ)が、
幼児期だけでなく、適切な刺激で長く続くということも、分かっている。

さて、どのような「適切な刺激」があるか。

意識的(intenional)、集中的(intense)に焦点を定める。
同時に、反復する。

特に、リードアラウドでも強調している 3. Fluency、これを刺激するのに、こんな具体的な方法が効果的と報告された。

指導者がテキストをfluentに読む。それを聞いた後から、生徒が、繰り返し読むこと。
また、すぐにその場で、知らない語、読み方などを直してもらうこと。

反復と手助け(repeated and supported practice)が、fluent readerに育つ決め手。

ーこれって、Sounds familiar(聞いたことがある話では)?
そう、リードアラウドがやっていることでした…。

コメントを残す

CAPTCHA