ワークショップ参加のみなさんは、そろそろ、発声やfluent readingのための練習を始めた頃だろうか。
発声練習は、
朗読を正しい姿勢で、
遠くに向って
喉の奥を開放する感じで。
これでも、どうにか衰えはカバーできるだろう。
前回の『Two Eggs, Please』の復習は、まずは滑舌。
ウェートレスの台詞は、立て板に水のように、でも流してしまうのでなく、ひとつひとつのオーダーのキーとなる語句が耳にひっかかるように。
登場者のキャラを、はっきり書き出して認識する。
別人の台詞は、読む前にちょっと間を空け、別人の空気をかもし出す。
「卒業」試験にしたいくらい芸の細かい読みが必要な作品だが、今の自分に出来る最高のものを。
ベテランはベテランなりの、段階が上の難しさを、自分なりにこなしてみたい。
さあて、予習。
『Duck!Rabbit!』は、一目瞭然、ふたりのキャラクター造形が大切な、会話だけで成り立った一冊。
自分なりにキャラを立てる。
具体的に、書き出してみるとやりやすい。
場面が変わるたびに、その絵(対象物)を実際に眺める間を空けること。
空気が変わるのを表現したい。
多分、野外で会話をしている想定だろうから、声ははっきり、外で会話をしている感じに、距離感を出す(少々「遠い声」)。
キャラを定着させるには、何しろ回数読むこと。
愚直に読む。
そこから生まれてくるリアリティがある。