Improvのワークショップ参加記その2@Curious Comedy Theater

週1回のワークショップの日。
慣れないバス通学、とはいえ、この街のわたしの住居から、door-to-doorで30分の会場は、悪くない。

会場に着いた時から、ワークショップは始まる。
クラスメートの名前、思い出さなければ!

自然に、名前の当てっこが始まる。
「ジプシー」とか「サマー」とか、印象深く覚えているものだが、「アマンダ」「キャロル」「エリック」「マギー」など忘れてしまう。

ひとり、またひとりと集まるたびに、「復習」だ。

さて、先生(facilitator)のKT(ケイティ)登場。
復習から。

・アイコンタクトー名前を言う、というゲーム
・アイコンタクトー同時に手を打つ、というゲーム:速さや向きを変えて何度か反復。掌が赤くなって、warm-upは終わり。

この日のテーマは、Characterization。

・ランダムに歩き回りながら、KTの指示に従って姿勢や歩き方を変える。
指示は、「頭を中心に」「脚」「胸」など体の一部に注意を集中して歩くように、というもの。
「脚男」や「脚女」になったみたいな、普段の自分と違った姿勢や歩き方の人たちが、部屋を歩き回る。

みんなが、恥ずかしそうでもなくどんどんやるのが見もの。

世の中の人々のキャラというものも、こんな体の一部への意識の違いで作られている部分もあるんだな、と再認識する。

・situation game:「就職の面接会場」が、この日の設定。KTが面接官。
ひとりずつ、面接を受けるが、そのときに自分ではない誰かになる。

このワークショップ全体を通しての驚きが、ひとつある。

それは、ひとりずつ、またはふたりずつ前に出る、という場面で、だれとはなく、ちゃんとひとりずつなり、ふたりずつが決まり、自然に前に出る、ということ。
余計な会話はなしに、すくっと先に前に出て順が決まる。
実に、洗練されていて、西洋的とも写る。

街でも押し合いへし合い場面が、東洋と比べると西洋社会で少ないのは、人口密度の差だけでなく、この自然に順が決められるという特性から?

東洋人には、これも、improv の練習のひとつになる。

さて、面接で「何を求めているか」「どこから来たか」という短い質問に、素晴らしいキャラ作りで望むみなさんに脱帽。

ひとりとして、キャラがかぶらず。
たぶん、かぶったら急遽、変更しているのだろう。
そこも、洗練されている。

芸達者は、南部から来たという訛りまでキャラに入れていたり。
実在の人と思わせるほどの芸を、すでに持つ人もいる。

細かい芸ではかなわない。
しゃーない、わたしは「脚と耳の悪いおばあさん from L.A.」を演じた。

しゃれた英語のひねりを加えたいところだが、ハンディがあるので、耳が悪いことで乗り切った(かな…)。

・situation game2: Yes, Andゲームの応用。
有名人の家を見に行った不動産屋さんふたりという設定。

ふたりで、教室全体を使って、見えない物件を見えるように、Yes, andの会話で表していく。

お題はKTが「ビヨンセの家のガレージ」とか「マイケルジャクソンの寝室」とかを出す。

わたしはマイケルの寝室。
みんなが「ヤバい!」と笑って叫ぶ。
そのへんのところを、もっと汲んで、ひやひやジョークを仕立てたいところだが、芸が足りない。
子ども向けでない話の、ひとつやふたつ、出来たらいいのに。

チンパンジーの話で、お茶を濁した…。

余裕があまりないので、詳しい状況を付け加えられなかったのが反省。
不動産屋のキャラにも、気がくばれなかったしなあ。
いやはや、難しい。

・situation game3:それぞれのキャラを、お互いが決め合い、場所も出たとこ勝負で設定する。

高等技術を要するゲーム。
何をするか、のキャッチが悪くて、そこでもう失敗したようなもの。

「体中から汗が噴き出す」と、クラスメイトのひとりが言う。
ヒヤヒヤしているのは、まあ、わたしだけでないってことか。

かなり、改善しなければいけない課題あり!

さてさて、来週はどうなりますか。

復習?
この参加記を書くことで、きっといいフィードバックになっている、と思いたい。

◎Improv の公演、ひとつの例
観客から「お題」をもらい、すぐにそこで影絵劇にしたてる、というもの。
これをしている女性、受答えと持って行き方が優れている。
ユーモアとコントロール、愛嬌。

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