絵本のリードアラウドで学ぶ語彙〜preposterousの場合

「ばかげている!」と英語で言おうとして、ridiculousは出てくるかもしれないが、preposterousも浮かぶだろうか。

(教則本として作られたものでない)本物の絵本のリードアラウドで英語を指導していると、とても洗練された語彙に出会い、それが自然に身についてくる。

preposterousもそんな語彙のひとつだ。
リードアラウドで初めて登場したのは、Art and Maxだった。

トカゲの姿を借りてはいるが、登場者は子ども。
子どもの会話としては、ちょっと背伸びした感じがある登場者のひとり、Arthur(Art) は、絵が上手いこともあって、ちょっと偉ぶった態度をとる。

ある「ばかげたこと!」と思えることが起こる。
そのとき、ridiculousでもいいが、一度すでにその語は発言してしまったので、語彙が豊富とも誇示したいだろうArtは、preposterousを使う。
文脈上、必然がある使い方だ。

優れた絵本作家たちの絵本で英語を学ぶ長所は、ちゃんと文脈があって、文学的に、その言葉を使う必然性があることが多いことだ。

これらをリードアラウドするというのは、その文脈を押さえて、出来るだけその登場者の気持ちで言うことだ。

すると、使われている語彙が文脈ごと、身体に入る。
自分の感情にその語彙がついてくるという感じになる。

指導しているわたしも、おかげさま。
このpreposterousは、自分のものになっていなかったが、何度も子どもたちに言わせているうちに、すっかり身についた。

せいぜい、ridiculous止まりだった「ばかげてる」という気持ちに、もう一段、preposterousが加わって、感情のひだがより表せるようになったような…。

ところで、高等な語彙が連発されるアメリカのTVドラマ、例えば『Law & Order』(検察と弁護士の物語)をみていたら、聞こえる聞こえる
、このpreposterousが。

「正義が負けた」という場面等で、弁護士が憤慨して「preposterous!」。
また、無実なのに有罪とされた人が、訴えるように「preposterous」。

これは、リードアラウドでいうところの「ムニャムニャ(あやふや)」に聞こえるところが、だんだん聞こえてくるという感覚か。

英語非母国語者のわたしも、リードアラウドしながら、まだまだ英語が上達しそう?!