英語で保育するプリスクール、幼稚園が、都市部では増えた。
ただ卒園後に、続けて英語で教育するイマージョン校や、インターナショナル校へ行く子は一部で、かなり多くは普通の公立や私立小学校へ進学する。
親としてはせっかくの英語力を、出来るだけさらに伸ばしたいと思うと同時に、それまでの努力が「水の泡」になってしまうのではないかと、ちょっとした強迫観念に襲われることもあるだろう。
では、どうしたらいいだろう。
「日常的に英語を使う」のは、いったん無理とあきらめなければならないかもしれない。
親子のコミュニケーションは、やはり母語に限る。
ただ、第二言語研究者たちの研究によって定説になっているのが、幼児期に学んだ言語の発音は、年月がたってもかなり残るということだ。
これには、ほっとするに違いない。
「水の泡」にはならないから、ひと安心だ。
日常的に英語は使う機会はなくなるが、出来ることがある。
「エアギター」ならぬ「エア英語」。
つまり、Readingである。
本を開けば、そこに英語の世界がある。
readingはある程度、苦でなくなると、「自由の翼」を得たようなもの。
どんどん英語で知識が得られるようになる。
それと同時に、どんどん英語力がつく。
ではreadingの力、reading fluency(苦なく滑らかに読める力)をどう身につけるか。
それには、楽しめる本を、あるときは反復し表現力を高めながら、あるときはたくさん読む。
質と量で攻める。
加えて、自分の力を定期的にアセスメントして、段階的に高めていく。
英語圏の学年別英語力を目安にして、指導者の協力などを仰ぎつつ、実際の自分の学年との差を縮める努力をして行こう。
なお、わたしの主宰するスクールでは、現在、英語圏の3~4年生レベルのクラスと、1〜2年生レベルのクラスで、伸び盛りのreading fluencyを身に付けつつある生徒たちが仲間を待っている。
クラス体験、そして簡単なreading fluency アセスメントを受けてみてはいかが。
Reading Fluencyが英語圏3~4年生レベルのスクール生によるReaders Theater。