コロッケさんを見て『マネる技術』をまねる!〜英語絵本リードアラウド・ワークショップ

英語の先生方や読み聞かせをする大人のみなさん、そしてリードアラウドを取入れて下さっている英語指導者のみなさん。
生徒や子どもたちを楽しませるには、まず自分が楽しまなきゃ。
そのためには、リラックス。

最近読んで感心したのは『マネる技術』(講談社+α新書)by コロッケ。
以前、腹話術のいっこく堂さんに感心したが、今度はものまねタレントのコロッケさんだ。
ひとりで芸を磨く芸人の知恵や修行は、先生の技術に役立つことが多い。

コロッケさんに学べる具体的な技術としては、表情筋の動かし方。
コロッケさんは、表情筋を縦横に動かす顔まねで、あっという間に別人になる。
表情だけでなく、しぐさのまねも素晴らしい。

もちろん、先生がこれらをしよう、というのではない。
ただ、観客として楽しむだけでなく、楽しませる側からも見てみようということ。

それにしても、コロッケさんの芸ときたら。
それぞれの対象のエッセンスを抜き出して、いいテンポで出し、さっと抜く加減が絶妙だ。

「エッセンスを抜き出す」のは、コロッケさんの優れた観察眼によるところが大きいが、つまり才能だが、一般人でもある程度は養える。

作者が精魂込めて作った絵本を観察する。
少しの見落しもしないつもりで、じっくり文と絵を反芻するように読み、見る。

教室や、読み聞かせの会場での生徒や観客の反応を、全身をレーダーにして観察。
そして反応する。

コロッケさんの才能のもうひとつ、「いいテンポ」については、自己分析によれば、どうやら彼のなかの「子どもっぽさ」のおかげらしい。
いたずら心。そして飽きっぽさ。

コロッケさんの芸の中には、「子どものいたずら心+大人の観察眼」からくるアドリブがたくさん。
そして、それは「飽きっぽい」自分が楽しめるものであると同時に、飽きっぽい観客(子ども)にも楽しめる。

芸人ほどの才能はなくとも、努力でアドリブはできる。
知識の「引き出し」を増やすことだ。

英語の指導をするまで英語を修めたみなさんだ。
飽きっぽくない性格が、かなり勝るほうだろう。

それなら、「子どもは飽きっぽい」ことを胆に命じ、眼を光らす。
観察することで飽きていそうな子どもを、つどマークする。
見つけたら反射的に「引き出し」から何かを出して、気を惹く。

「英語、英語絵本は楽しいよ!」
この気持ちを子どもに届けるため、こんな「芸」を磨いていこう。

あ、それからやはり、表情筋の「筋トレ」は必要かも!
英語は、「自然に読む」と表現が豊かになる言語なのだ。

さあ、鏡の前で、五木ひろしさん→岩崎ひろみさん→森進一さんの顔の練習始め、なんて!?

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