リードアラウド「二足の草鞋」をはくために〜第2回ワークショップを終えて(その1)

英語指導であると同時に、エンターテーメントであろうとするのが、リードアラウド。
リードアラウド・ワークショップは、このいわば「二足の草鞋」をはきこなすためのものとも言える。

その本年度2回目が終わった。

終えてみてつくづく思うのは、リードアラウドのエンターテイメント的な部分(草鞋#1)にエネルギーが欠かせない、ということ。
迫力または、いい意味での高いテンションとも言える。
それがあるとないとでは、子どもを惹く力に差が出る。
プロの仕事としては、通用しにくい。

そこでワークショップを見渡してみれば、まだまだおとなしめの人もいる。

とはいえ、自信を持っていいのは、今はおとなしいが、このワークショップに参加したということは、殻を破りたいという、秘めたるエネルギーがあるということに違いない。

その秘めたるエネルギーを外に出すには、きっかけが必要だ。

経験的に言えば、いくつかの小さなきっかけがたまって、ある日、突然のように突破口が開ける。
そして、それが連鎖していって、どんどん大きな、そして洗練された携帯になっていく。

「きっかけ」は、ワークショップでのわたしや仲間の講評やパフォーマンスにある。
「きっかけ」にするもしないも、自身の感度にもかかっているところもある。
感度を磨いて、たくさんの「きっかけ」を拾っていこう。

そして、エネルギーについて。

今回、爆発的なエネルギーを感じさせてくれたAさん。

もともとの個性もあるだろうが、練習の濃さが結晶したのだと思う。
とても嬉しい。Hurray!
ここまで仕上げての参加が、きっとみなさんの刺激になるだろう。

もし、エネルギー不足の自覚があるなら、まずは、本年度から取入れた、variable controlの練習を。

1回目の、punctuationを変えた読み方。
大きめの芸(これまでの2倍くらい)に仕上げてみよう。
ベテランMさんのメリハリは、きっとみなさんの刺激になっただろう。
表情、声ともに、いいお手本のひとつだ。

また、2回目でやった練習、pitchを変える読み方。
瞬間的に高・中・低の音で声を出せるように、何度も読み上げてみよう。
出だしから、きっちり高音なり低音なりを出す練習だ。
そして、音程の幅も出来るだけ大きく。

どちらの練習も、メリハリと変化に富んだ、飽きさせない朗読、つまりエネルギッシュな印象、ときに「カリスマ性」と呼ばれる印象に繋がる。

『Orange Pear Apple Bear』は、以上のような練習が積み上がってこそ、面白いものになる。
この本で、子どもの気をひき、かつ大人の笑いを引き出せるようになりたい。

『Yo! Yes?』は、ふたりの個性の違う子どもの会話だということが、一目瞭然に(一耳?)なるようキャラを固めて、次回までに仕上げること。

録音したものを、自分で聞いて、キャラの分離が出来ているか確認すると、完成度が高くなる。

声、口調(pitch, rateなど)も、きっちりそれぞれのものを決める。

一方の役ずつ練習する。(半パンの子なら半パンの子の台詞を通しで読む)
一人二役できて、完成とする。

期待しています!!!

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