『Eli, No!』でリーダーズシアター@ブックハウス神保町

「リードアラウドを劇スタイルでする」リーダーズシアター。
英語絵本を使うのは、リードアラウドと同じだが、その絵本のなかでも本文が台詞になっているものを主に使う。

先日、ブックハウス神保町でやったのは、『Eli, No!』Eli, No!

これは欲張りな催しだ。
英語の絵本を、子ども自身で(部分的にでも)読めるようにするだけでなく、演じるような表現を練習し、それを実際に「お客さん」の前で読む。

指導する側として、一番難しいのは、多分時間配分か。
経験を積んで行くと、1セッションの体内時計のようなものが出来るので、チラと気付かれないように時計を見たりしながらの微調整で、うまく60分に収まる。

60分中、生徒に練習させ発表させる時間を最後に15分取ると、印象として「発表」した感じが残るようだ。

逆算して、warming upと「body」にあたる本の読解には45分。

この日、まあ自画自賛するとすれば、時間配分についてか。
ぴったり収まった。

時間配分の次に大切なのは、参加した実感を与える事。

参加した子に、
「今日、言えるようになったところ、読めるようになったところはどこ?」「何をやったの?」と聞いて、すぐに答えられるか。

タイトルでもあるが、「Eli, no!」の台詞はこの日の子どもたちに、「言った」「読んだ」という「やった感(参加した実感)」を印象づけられたと思う。

何度もやらせたわけだが、それを飽きさせないための工夫もいる。

「こんな風に読める?」と、状況を面白おかしく、いろいろ挙げるのだ。
アドリブで挙げて行くのが難しそうなら、メモして本にそっと貼っておこう。
「眠そうに」「遠くに向って」「あきれかえって」「泣きそうに」など。

子どもが楽し気に、いろんな表現をしだしたら指導者合格。
今度は、それを上手に受けて共有して行く。
「今の読み方を、みんなもマネしてみようか」
みんなをノリノリにしよう。

この日は、4~5歳が多く「知らないおばさん」と一緒で緊張気味。
ふっと思いついたのが、「親密作戦」。

席から立たせ、指導者のそばにくっつくように集め、コソコソと「秘密練習しよう」と持ちかけた。
距離が縮まっただけで、親密度がぐっとあがり、幼児は安心する。

また、年少者でなくとも、場所を変えたり、内緒話にしたりすると、気分が一新して集中できることも多い。

さあ、指導者のみなさん。
楽しいリーダーズシアターをどんどんお試しください!

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