「発見」で輝く子どもの目〜『Blackout』をリードアラウド

私立小学校、小学2年生13人のクラスで『Blackout』をリードアラウドした。

Blackoutの意味と何についての本かを、読む前に、絵などから推測させ発言させた。
「暗い話」
「花火のこと?」
「家族の話」
「消防の話?」
「エジソンの絵だ、あ、電気の話!」
「電気が消える話」

などなど、実に興味深い発想力で意見が次々と出る。
なるべく少々の誘導で、正解に導く。

子どもの観察力には、まったくいつも驚かされる。
よくぞ見つけたエジソンの絵!

子どもたちに推測させながらリードアラウドしていく過程が、たまらなく楽しい。

様々な意見を言わせた後、「決め手」の絵を見せて、blackoutの意味を絞り込む。

「停電だッ!」
とぴったりの言葉を見つけた子は、目がびかっと光る。
あとちょっとで、最終アンサーを出せなかった子は「次こそ」と挑戦的な目になる。

それから第1場面を開く。
いろいろな街の喧噪が描かれている。

トラックのroarと唸る音、beep beepというNYタクシーのクラクションの音など、擬声音を大声で読み、発声のウォーミングアップとリラックスを兼ねる。

それから、
「The city was loud and hot.」
と本文を、暑そうに、うるさそうに読む。

hotの意味は、暑そうに読んだわたしの口調から、説明するまでもない。

loudでひっかかった。

大声で読んでやる。
「LOUD!」
それでも「ん?」。

そこで、わたしはみんなに聞いた。
「今、こうしてみんなとやっているのは何?」
もちろん、みんなは
「リードアラウド!」

「じゃ、read aloudってどう読むの?黙読でもOKだっけ?」
すると「声を大きく出して読む」とのよいお返事。

そこで、「じゃ、もう一度、本文をよーく聞いててね」と「The city was loud and hot.」を再読すると…。

「あ〜ッ!」
「うお〜」
ざわめきがクラスに。

「わかった!」
「大きな音、うるさいんだ」

loudの意味を「大発見」。
みんなの目がまんまるだ。
こんな輝く目、ああ、たまらない。

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