国際バカロレア(IB)認定の学校で学ぶということ

朝刊のコラム『学びを語る』に、知っている名前を見つけて目が止まった。

この日のタイトルは「英語はツール、まず理念の理解を」とあり、国際バカロレア認定について、加藤学園暁秀中高バイリンガルコースディレクターのウェンドフェルト延子さんに話を聞いたもの。

わたしが経営するキッズブックス(ペイパーウィエト・ブックス)は、あるときウェンドフェルトさんからの、加藤学園暁秀小学校でのブックフェア開催の可能性に関する問合せ電話を受けた。
15年くらい前だったろうか。

以来、年に2回のブックフェアを開催させて頂きつつ、バイリンガルで学ぶ小学生の「定点観測」も、自然と続いている。

1年生、「Do you speak Japanese?」とたどたどしく尋ねてくる子。
2年生、ブックフェアなのに「シールはない?」と探す子。
3年生、まんがのGarfieldを買い占めてウハウハの子。

そんな子たちが、どうにかこうにか、先生たちの積極的な読書指導もあって、3年生後半ごろから文字の多い本を手に取り出し、5,6年ではハリーポッターなど厚い文字だけの本を、競って買うようになる。

英語力がどんどんついていく姿に、いつも驚嘆する。

その加藤学園暁秀中高バイリンガルコースは、学校教育法1条で定める「学校」で初めて、海外大学の入学資格が得られる国際バカロレア(IB)の認証を受けた学校だ。

この認定には、講義を英語にするだけでなく、一方的な講義でない生徒中心の活動で授業を展開する必要がある。
このために、生徒もたいへんだが、先生たちに頻繁な研修などを行って、理念を身につけてもらうのがたいへん、とウィンドフェルドさんは語っている。

そう、わたしも含めて、日本人は講義を聞くという授業で育ってきている。
そういう大人にとって、「一方的な講義でない生徒中心の活動で授業を展開する」のが難しいのは、リードアラウド研修をしてきて、よくわかる。

先生は、自分の知っていることをつい話してしまう。
そうではなく、知っていることを多角的に見直し、それを導く質問にしたり、その内容を体感するアクティビティにするのだ。

生徒を「遊ばせて」、その遊びに学ばせたいことを組み込む。
(ハーバード大白熱教室)サンデル教授ではないが、「問いかけ」の連発で学ばせる。

リードアラウドでも、ただ騒がせただけの授業にならないよう「台本」のような計画表を作って準備するが、生徒は生き物で、スベッてしまう(予定通りにいかない)ときもある。

一方的に言いたいことを言う、講義中心の授業が、いかに簡単か。
それを、きっとIB研修の先生方は、学ぶだろう。

「国際基準」のIBが求める、「生徒中心の活動で展開する授業」。
いい方向性ではないか。

今の政権は、このIB認定および候補校を18年までに200校にせよと目標を掲げた。
さて。