今週の朝日ウィークリー(9月22日、29日合併号)で、Middle Readersの本を9冊紹介させてもらった。
Middle Readersとは、英語母語者でいえば、8-12歳あたり向けの読み物。
日本の学生や大人の英語の力でいえば、英検2級程度でスタミナがあれば読みこなせそうな本だ。
Inside Out & Back Again
975年4月30日の「サイゴン陥落」直前に、その街から人を満載した船で、米国を目指したベトナム人少女とその一家の物語だ。日記形式で綴られた日々は、自身の体験や友人親戚からも聞き取りしただけあってリアル……
Fantastic Mr. Fox
家族のため餌を農家からくすねる賢いキツネのMr. Foxと、狙われた3農家の知恵合戦である。尻尾を失い、巣穴をふさがれ兵糧攻めに合うなど、一時は形勢不利になるが、Mr. Foxは妙案を思いつく…。
Diary of a Wimpy Kid: Cabin Fever
Wimpy(軟弱な)でいじめの対象にもなりがちな中学生Greg。彼が、手がき文字とマンガ半々で綴った日記、という形式の小説。本巻は、「いい子にしか贈り物がこない」といわれるクリスマスを前に、いつもにも増して強迫観念に悩まされる「uncool」な日々が綴られる…。
Charlotte's Web
小柄なため処分寸前の子ブタが、農場の少女に救われ飼われ始める。しかし、農場のブタはいつか肉になる運命。それを変える知恵を貸したのがクモのCharlotteだ。クモの巣に「SOME PIG(すごいブタ)」と綴り、言葉のわかるブタとして注目を集めさせた…。少女、ブタ、クモの友情と生きる喜びを、端正な文とぴったりの挿絵で描く。
Percy Jackson & the Olympiansシリーズbook1:The Lightning Thief
作だけでも120万部以上売上げた、ギリシャ神話を下敷きにした5部作の第1部。もとは、難読症で多動性障害の息子に語り聞かせた話だからか、飽きさせないペース。英語学習者思いの本でもある。