国際バカロレア(IB)が日本の高校にも

生き物としての基本、体をしっかり作れるせっかくの子どもの時間を、親の方から大金を払って、受験のための塾通いに代えている……。

ああ、だれか止めて。

と思った約20年前の自分に、ぎりぎり出来たことは、子どもをインターナショナル・スクール(インター校)に入れること。

「老舗」のインター校は、小学校から高校までの一貫教育で、高校はIB(国際バカロレア)という国際標準の教育認定を受けている。

その基準であるディプロマ・プログラム(DP)を、ある成績以上で修了した高校生は、DP資格を取得でき、入学出来る大学がかなり多くなる。

このIB認定校の普段の授業は、基準を満たすためにかなり厳しい。
とはいっても、学校としての常識的な時間内だ。

そして放課後、週末には、学校が用意した運動関係のプログラムが山ほどあり、何かしら体を動かしていて、夜はくたくただった。
そのかわり、生徒たちは丈夫で強そうだった。

それから…
山ほどある世界の大学から選んで、どこかしらに元気に進学していった。

少なくとも20年前は、日本国内でIB認定校はインター校だけだったが、日本にも現在は数校あるほか、「候補校を2018年までに200校」という現政権の目標が出来たようだ。
少人数クラス、英語で進める各科目の授業など、学校側のハードルは高いが、やれないことではない。

IB認定校のはしり、沼津にある私立小学校とは、ブックフェア開催という縁で15年余のつきあいがある。
生徒たちの伸びやかな様子、そして学年ごとにめきめき上がっている英語力、国際的な進学先などを目の当たりにしてきた。

これから、各地に「IB認定校に通う」という選択肢が出来き、ひとたびそこに入りさえすれば、外の受験競争や受験商戦に巻き込まれない教育を選べるようになるのかもしれない。

小学生のみなさん、元気な強い体を作り、英語でいろんな科目を学ぶための英語の下地を作り、普段の勉強をしっかりして待っていて!

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