ミステリーチャンネルで英語

英語の本を読むのが、ちょっとおっくうな時、ケーブルTVの『AXNミステリー・ミステリー専門チャンネル』で英語のドラマを楽しむのもいい。

わたしは夕食後のグダーとした時間、20、21時ごろは、ネコを横にはべらしてもっぱらこれ。

おすすめ・おすすめの見方をご紹介する。

まず、吹替え版ならもちろん英語音声にする。

アメリカに住み、アメリカ英語を学んだわたしには、『ロンドン警視庁犯罪ファイル』と『孤高の警部ジョージ・ジェントリー』の英国の風土と英国英語が新鮮。

前者は現代、後者は60年代に設定したもの。
時代を変えて、英国を垣間見られる。

刑事たちは標準的な英国英語を話すので、英国的語彙とかフレーズを聞き取る。
日本でも、たとえば関西で「かしわ」、関東で「鶏肉」というような違い(名詞だけでなく品詞いろいろに)が、米国と英国の語彙にもあって、とても勉強になる。

また、ウチナーグチ(沖縄語)くらい違って聞こえる方言を使う「重要参考人」などが出る回は、字幕に助けられる。

特に独身中年ジェントリー警部の、渋い語り口が気に入っている。

また金曜日の『刑事ヴァランダー』は、不思議な作りだ。
舞台はスウェーデンなのに、全編英語。

主人公役は英国人の役者だが、他のキャストの多くは多分スェーデン人で英語のせりふを流暢に言う。

スウェーデン人を始め、北欧ではほとんどの人がスラスラ英語を使うから、こういう企画も出来ることなのかもしれない。
正確に話すというか、彼らの英語はわかりやすい。

それからおなじみ『刑事コロンボ』。
これまでに、何度も再放映されているが、最近「字幕版」と銘打って、また初期の作品から放映が始まった。

おそらく、評判だった吹替えの台本を参考にした字幕だろう。
よくこなれていて自然。
そして、ちゃんと英語のせりふの長さ(話す時間)に収まる長さになっている。

これはリードアラウド指導に役に立つ。
リードアラウドで、ときどき日本に置き換えて、いい表現を引き出す。
そのとき、逐語訳的になるのを避けるのだが、コロンボの字幕みたいに自然な日本語にできたら最高。

こんなミステリードラマの楽しみも、ときにはどうぞ。

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